beansgunのOverwatchメモ

ブロンズプレイヤーがAIM研究やオーバーウォッチリーグを楽しむブログ

チームに我の強い選手はどれだけ必要か?

深夜テンションからTwitterで語ったことをここにも記録

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 SFSのFiNNがFlash OPS APACを日本語でミラー観戦してて視聴者の質問にいろいろ答えてた。(韓国と日本のハーフで日本語、韓国語、英語しゃべれるOWリーガー)

韓国は海外コンテンツプロバイダー(主に動画サービス)に対する回線使用料が10倍高く決定され、2024年2月末でTwitch撤退が決まり画質は720P、アーカイブ残らない仕様になっていて見れないのが残念。(アーカイブが上がったので追加)

僕が聞いた範囲で面白かったプレイヤーの評価が

「タンクとサポートはほんとにフィジカル(AIM)いらない」という前提で
(リーガーやグラマスが言うAIM要らない論をメタルレートが素直に受け取ってはいけない)

「ANSは脳みそ(立ち回り、戦術、スキル判断?)がちっちゃい。でもフィジカルで破壊してくる」

「Viol2tはフィジカルすごいんだけど、わがままでずっと"俺が正しい"って言い張る」

「Properは脳みそとフィジカル両方すごい」

「自分(FiNN)は脳みそが大きく、フィジカルはサポートとしては上手い。DPSにはフィジカルかなわない。キリコとゼニはリーグ1」

「アナですごいと思ったのはShuだけ。ShuのフィジカルはDPSでも通用する。」

「味方が凡ミスでWave失った時、ProperやFiNNは(思ってても)試合中は文句言わないが、Viol2tは言うw」

僕が聞きのがした所で「Chiyoはどこにでもいる。マーシーもすごくうまい」なんてのも言ってたとか


ショック今年の後半はバティスト使いのLukuminoやメインサポのRenkoを補強し、フレックスサポと思ってたFiNNの起用基準がよく分からなかったのですが、キリコとゼニ、つまり「プロジェクタイル フレックスサポート担当」と考えると納得。そんなカテゴリの分け方するんだw


ショックを日本語で語れるリーガーはちょうどFiNNと入れ違いになったta1yoさんがいるんだけど、当時のta1yoさんは自分のことをフィジカルで勝負するプレイヤーではなく、感とセンスで相手の裏や意表をつくプレイヤーだと配信で言ってた。

もちろん僕から見たらta1yoさんもとんでもないフィジカルだが、リーグトップレベルとなると違うのだろう。ウィドウタイマンはできないとも。

実際当時NAコンテンダーズをチームサードインパクトのインゲームリーダーとして準優勝まで牽引し、リーガー上位チーム以外はスクリムボコってたそうな。配信でも当時のアッシュ、キャスディが強く、ハイリスクな裏取りフラッシュバンからのキャリーが冴えてた。

ta1yoさんのショックデビュー2戦はゲンジで出場で当時4位のメイヘムにも勝利。(勝ち確定と思ったクラスティーコーチは最終ラウンドをsuperゲンジに交代w) リーグに珍しく短期間のゲンジメタが来て、ショックにゲンジプレイヤーがなくて負けて後の出場だった。そのときta1yoさんが語ってたのは「メンバーが強すぎるから、俺が適当に突っ込んでも勝てるだろ」というショックの戦術とは関係ない感やセンスのプレイw

まあ、合流してすぐだから特にショックのやり方に合わせるとかもできないしね。

ところがクラスティーコーチはDPSがリスク取らずに、押し引きの駆け引きできちんと答えを出していくタイプ。というか、コーチという職業自体戦術や、構成の駆け引きで勝負しないと存在意義がなく、選手の感とセンスでハイリスク狙う戦いならコーチは必要ない。ta1yoさんのプレイスタイルとはとことん相性悪く、ta1yoさんも「じゃあなんで俺を取った?」と愚痴をこぼすしまつ。以後、ショックの戦術に合わせるta1yoさんはスクリムで結果が出ないのかほぼ出番がなかった。


ta1yoさんがその辺の話をよくしてたとき、ショックはトキシックプレイヤーが多く、いざこざやケンカも多く、みんな(口では)もう辞めたいとか言うぐらいだったとか。

Viol2tなんだけど、結構少人数でチャンスがなさそうなときでもULT吐いてチャンス作ろうとする場面が多く、ときどきそれが刺さるのは凄いけど観戦側からは謎ULT扱いされ、しまいにはアナを降ろされて(当時のクラスティーコーチいわく自分がやったほうがマシ) アナはTwilght担当になった。

ところが2022、なんでもできるViol2tはフレックスサポートからメインサポに転向。これまで試合で出さなかったルシオで、並み居るトップルシオを抜きヒール、ダメージともにダントツで1位を取る。FIRSTデスもそこそこあったが他のイキリルシオよりは少ない。ルシオはヒールを中心に回すか、イキリルシオとして攻撃に振るかで運用性質が変わるため両方1位というのはとてもめずらしくこれまでにない運用となった。


僕から見た各ルシオプレイヤーの違いはこちら

beansgun.hatenablog.com

 

「自分が一番OWうまい」と豪語しランクマではタンクダメージなんでもできるOW星人ことViol2tは、それこそ「俺が正しい」といってメンバーやコーチにもはばからない独自理論があるのだろう。こんなルシオ運用はこれまでなかったわけだし。もしかしたらアナも謎ULTも結果はともかく間違ってなかったかもしれない。


ショックもメンバーがどんどん入れ替わり、トキシックでわがままな我を通すプレイヤーは2022のViol2tが最後だったかもしれない。2023は彼を手放してみんなちゃんとクラスティーコーチの意見を聞くいい子が揃ったとしたらどうだろう?
2023のショック絶不調はその辺「誰も我を通さなかった」にないだろうか?
だってスターティングメンバーが、Proper含むO2最強布陣で勝てないなんてある?


このメンバーは先日のFlash OPSでもISOHANや、OWL優勝したほぼメイヘムチームを破り決勝で分かれて戦っていたちゃんとした実力者だ。


もしかすると、コーチの言うことを聞いて対戦相手を完全には読めないから80点の答えを遂行するショックでは足りず。コーチの言うことを聞かない我の強いトキシックで問題児なメンバーが複数いて、それをなんとかコーチが制御しようと悪戦苦闘するまとまりづらいチームのほうが、コーチの予想を超える動きや答えを実際の試合で出してくるのでは?

結局試合中コーチが口をはさむのはMapインターバル間だけで、実際に1秒毎に答えが変わる試合をするのは選手だしね。

まあ優勝したメイヘムはたくさんのメタ構成に関して全てのカウンターを用意するという離れ業で優勝した。これは他のチームと違ってメインタンク、オフタンク全てをこなせるSomeoneがいたのがでかい。クラスティーコーチとしてもこの答えを出すためにSomeoneかSmurfがほしかっただろう。メイヘムのGumbaコーチも脅威はフィジカルモンスターチームのATLだけだったが、ATLはこちらと当たる前に敗退したのでそこで優勝が決まったと言ってた。

ところがである



Flash OPS
ISOHANはサウジリーグから帰ってきた優勝メンバーSomeone Mer1tが合流
メイヘムのChor0ngもいて、Checkmateに変わるキャリーマシーンPelican(OWL準優勝)も加え実質OWL優勝メイヘムレベルといっても良いチームにクラスティーコーチが念願の就任。



が、O2 ハイスクールに2度の0-3敗北。

O2 ハイスクールには去年のMAX Junbin HeeSangがいて、HamsterにはProperと、クラスティーコーチはメイヘムの優勝メンバーをもってして旧メンバーに勝てなかった、チームの潜在能力を引き出せなかった事になる。まあエキシビション大会みたいなものとはいえ、Someone達はOWL優勝時点までの引き出しこそもってたものの、O2がそれ以上の対応を見せたという感じ。Hamsterは選手の対応に加えフィジカル全開でものを言わす。Proper Stalk3r は★7レベルの限定SSRなのに2人揃ってるのはやばい。


FPSなんだからフィジカル最優先なのは当然として、フィジカルだけの問題児を集めてなんとか戦術や対応を教えこんでコントロールするというのがコーチの性分なのかもしれない。

でもチームを強くするのに本当に必要なのは、コーチではなく選手の才能を伸ばすカウンセラーじゃないだろうか?
戦術も構成も選手に任せ、逆さに振っても絶対言わない我や本音を引き出せるカウンセラー。味方に言いたいことあっても強く言えない人は多いし、時にメンバー脱退にも関わるしね。


チームで決めたことを守っても、責任はチームのせいであって選手の学びにはならない。選手が判断して決めたことは、勝っても負けても得る経験値が大きい。ある種コーチ不要論で、カウンセラー必要論。コーチングとティーチングの違いみたいな話でもあるが基本コーチングという名前が浸透してるし、もっと深く選手の本音と我を引き出す仕組みづくりの話。


今年夏からの競技シーンは第3MAPにフラッシュポイントが追加され、フラッシュポイントの後半から流れが変わってリバーススウィープ大逆転という印象深い試合が決勝も含め多くあった。


これはフラッシュポイントが3Map目にあり、コントロールを5個詰めたような定石のセットアップがあまりないマップゆえ「練習で用意したものが尽きる」タイミングが後半なんだと思う。

つまりそこで「練習で用意したもの全部出しきったけど全く通用しねえぞ、どうする?」って初めて目の前の相手を見て現場の選手それぞれが自分の頭で考え始める。

最初からそれをやれよw

相手はbotじゃなく人間なんだ、練習して用意してきたものよりも、今眼の前で選手それぞれが感じてる事の方が大事なんだよ!

練習で用意するものは対戦相手だってその対策を用意してるわけで、向き合ってほんのささいな動向や癖を読み取る感と洞察力をもって、1Map目の2waveから練習とは違う対応していくんだよ。

どうやって相手の意表をつき、今目の前の敵の感じから不意をつけるか。格下のチーム相手には必ずやってることだ。たとえ相手がProperでも誰か1人は(おとりでも)向き合って勝負しないといけない。フィジカルで勝てないからと全部のルートを逃げる訳にはいかない。格上にも飲まれずに刺していかないと、用意した構成や戦術以上のことをしないと負けて得るものが少ない。




我の強いインゲームリーダー1人だけだと、何度か潰されたらもうチーム全体が動けなくなる。勝負事だから強いチームでもどこかで負けるし潰される。でも我の強い、ビジョンやストーリー作るインゲームリーダーが3人いれば「だったら俺の方こい」「いやそうじゃねえだろ、今度はこっち」とケンカしながらでも仕掛け続けれる。

まあ、普通はわがままで言うこと聞かずSNS炎上するような問題児は取らないのだけど、Viol2tみたいなトキシックさも見方によっては強さの原動力。トキシックである必要はまるでないけど、我の強いやつはだいたいトキシック。


コーチが戦術と対策考えて選手に教えてチームとしてちゃんと丸めるのではなく、カウンセラーとして選手それぞれの本当の理想、本当にやりたいことを引き出して伸ばして、ゲームはその場で選手それぞれが考える。

フォーカスの練習、コール以上の阿吽の呼吸で伝える方法を考えたり、ある程度基本の対策は学んでもいいけど、選手が自分で考えて、自分で間違えたほうがよく、我を引き出して、経験から感やセンスを伸ばしていく、選手の話をたくさん聞くことで選手は自分の考えを自分でまとめて次へ進めると思う。

アニメのように最高に息のあった瞬間、最高のパフォーマンス出せる瞬間を一瞬の上限を目指すのではなく、常にチームとして出していけるよう下限値を上げていくにはどうするかイメージする。もちろんフィジカルでボコられないようどうやったらみんなProperになれるかの研究もしないといけない。フィジカルとゲームセンスとチーム力の掛け算だからフィジカルが0.3では戦えないしね。