beansgunのOverwatchメモ

ブロンズプレイヤーがAIM研究やオーバーウォッチリーグを楽しむブログ

Viol2t,Vindaim,ChiYo,FunnyAstroルシオの違い

http://owlcharts.com/2022charts?aggregation=PLAYER&minTime=60&heroes=Lucio&xStat=All%20Damage%20Done&yStat=Healing%20Done&xStatDenom=Per%2010&yStatDenom=Per%2010&size=Final%20Blows


横軸: ダメージ
縦軸: ヒール
丸の大きさ: ファイナルブロウ

スタッツはヒール、ダメージともにViol2tが突出して1位で、4人の中ではFunnyAstro、ChiYo、Vindaimが続きます。

Viol2tはフレックスサポでルシオ使いではなかったのですが、2022はFDGodに変わって大活躍。リーグでもトップクラスのフレックスサポがルシオで抜けたトップスタッツ出してるのが信じられませんでした。


そこに最近示し合わせたかのようにOWLのスクリムが相次いでリーク。
やっと個人視点が見れます。
(GLA vs TOR戦はなぜかうまく読み込めず)
小さなバグ修正パッチでも入ったらすぐ見れなくなるのでお早めに。

 

Viol2tルシオ


Outlaws vs. Spark
QJWC8Z - Ilios

ポークで見合うときは上から味方をヒールしつつ、タンクやフランカーと同時に飛び込み最前線で味方と一緒に戦うViol2tルシオ。ダメージヒールともに圧倒的1位だが味方タンクラインまで突っ込みファーストデスしがち。


ゼロ距離で火力出すため味方タンクラインを超えて突っ込むことも


ここはHappy(R5SEBAY)が先に死んでますが、Viol2tはかなりリスク取ってダメージと前線のヒールを回しています。

その積極的なダイブルシオがハマることも多い

シーンの区切りによっては ダメージ、ヒール、ファイナルブロウ、オフェンスアシスト全て1位のViol2tですが、チートレベルヒットスキャンがいるOWLでここまでリスク取って飛び込むルシオは他にいません。単独で飛び込むイキリルシオはリーグ2年目でみんな撃ち殺されました。

ゼロ距離だからダメージが出る、被弾少ない後衛をヒールするのではなく、被弾多い最前線をヒールするからこその記録と言えるでしょう。Viol2t個人スキルによるところもありますが、主にプレイスタイルとしてのスタッツです。

 

Vindaimルシオ

Reign vs. Shock
YQ38AM
オアシス戦より

あまりフランクせず自陣や後衛を守るVindaimルシオ
(mothやAnamoなどもこの印象)


Viol2tと違い常に視界に味方がいて、壁を背に味方を盾に回り込みながら自身がフォーカスされないようヒールを回し、味方をサポートしていきます。


パッシブでそこまで気を使っていながらもえぐいフォーカスされ続けるVindaim。
もはやスピブのパルクール程度ではリーガーのチートAIMから逃げれず、鈴や神出鬼没のあるキリコよりルシオは狙われやすい。この後もさんざんStalk3rに粘着ストーキングされます。


Vindaimの高さに注目。マップのせいもあるのか、敵にキャスディがいるせいか、Viol2tほど高く構える場面は試合通してありません。


Viol2tは上空で構える場面をたくさんみます。
この高さはどこへでも急行ダイブしやすい。
視認性もよく敵の配置を見極めダイブ先を指定できます。
あたりあう前のポークの構えでも違いがある。


ただ、視認性がよいということは、撃ち抜かれやすくもある。
こちらは相手のChiYoルシオですが、あたりあう前に高いところ飛んでProperに抜かれています。リーグで高く飛んでるルシオはViol2tも含めたまにこういったファーストデスしがち。これで1wave落とすのはもったいない。


しかし地上も地獄。このスクリムでVindaimがStalk3rに狩られまくってるのは、低い壁を蹴って最大限の地上半径でヒール回してるからというのもあります。壁上に張り付いてればパイルドライバーも地上タンクの攻撃も喰らわず、トレーサーの射撃も届きづらい。上にいれば1秒早くボールやトレーサーの動きが見えるという利点もあります。地上にいるとVindaimがファーストキルで狙われ後手に回りやすい。

立ち回りに決まった正解がないとはいえ、上で浮いてればLipキャスディに撃たれ、地上のバックラインにいたらStark3rとボールが狩りにくる。リーグのルシオはほんと難しいですね。

ChiYoルシオ

Reign vs. Shock
YQ38AM
同じオアシス戦より

デッドラインを見極め、少しちょっかい出すフランクで敵の視線ごとかき回すChiYoルシオ

タンクを胴体、その他4人を手足とするなら

Viol2tが本体の踏み込みを担当し、正面からストレートを放つルシオ
Vindaimが本体のステップを担当し、ジャブを放つルシオ
ChiYoは本体からファンネルのように離れて死角からフックを放つルシオです。
ChiYoタイプは包囲戦術を得意とします。


ルシオが単独で動きがちということは、チームのヒールをかなり相方依存しますがFielderが何使ってもヒール量突出して(かつULT早い)のは相方ChiYoが離れがちなせいかもしれませんね。(ナノやコアレッセンスやお狐をガンガン回すチーム戦術?)


2022 シーズンのプレイイン途中までのヒール総量1位Fielder
(チームがトーナメント出場権得た試合数差に、本人の試合出場数差もあるので正確な比較ではない)

こちらはシーズン終盤プレイオフ途中までのスタッツ
10分単位で1位なので正確なダメージとヒール順位



その後、単独でイキるChiYoは3人に追われるのをかろうじで逃げ


Heesangに荒らされて瀕死の味方バックラインとお互い回復しあい


まずはHeesangを(Lipが)撃破

そのまま味方の足になるのではなく、先回りで逃げ道を奪い確実に残党殲滅
これがChiYoルシオの流れ。


イキリルシオのようですがキルを取るイキリではなく、HPギリで敵を釣り、ブープで分断し、視線誘導し、敵を崩すイキリルシオです。


Viol2tとFunnyAstroがラダー上位を独占 | d3watch.gg

イキリルシオの代名詞はランクのイキリルシオ単独キルでTop10を埋めるFunnyAstroですが、リーグでランクの動きはしません。キャスディ、アッシュ、ウィドウ、トレーサーなどのチートレベルAIMかつ、VC報告まで的確なリーグじゃイキリルシオは真っ先に死ぬから。

ChiYoはちょっかいかけて、2-3人ヘイトを買い、自分が生き残れるギリギリのラインを攻め、相手を崩して逃げます。


味方とは違う角度からヘイトを買い、何人か釣るのはトレーサーの役割ですが、Stalk3rトレーサーも同じことやってるため、フランカー3人で包囲するのが今季のアトランタ戦術のひとつ。


基本的な順路としては「イキって釣り」→「味方に合流してカバー」→「イキって釣り」→「味方に合流してカバー」の繰り返しなので、イキリルシオも味方をヒールしないわけではありません。


むしろ敵が誰かと交戦してるすきを突くイキリなので、イキリっぱなしはできないし、単独イキリで体力減ったとき隠れて自分だけHP回復するのも非効率で時間がもったいない。味方へ合流すれば一度ヘイトも分散する。


味方合流とイキリを繰り返せば、敵も釣れるし、互いにヒールも回せるし、カバーもできて、あわよくばバックライン襲ってきた敵をキルできます。包囲戦術は回遊魚のように柔軟に動き回るのが大事。止まったら追いつかれて死にます。


初動はスピブで味方を運び

高台からちょっかいかけ

4v4で再び合流


拠点ロック解放され、味方運ぶよりも先に一人だけサイドへ


浮いたChiYoをHeesangがワンマガキルしようと狙う
そのHeesangを釣るChiYo


戻ってきたStalk3rのカバーでHeesangにリコールを切らせる


Lipがワンキル取ってるので再び合流
あまり意味のなさそうなルシオのサイド展開も、敵のフランクを抑えるひとつの布石となってます。この繰り返し。

Waveそれぞれの決め手はルシオ関係ない事も多いですが、単独でサイドからかき回して相手を崩すのは他の3人にあまりない動き。


ブープでの分断や釣り、視線誘導などは6vs6のOW1のときの方がパッシブなルシオでも積極的に行ってた印象があります。しかし5vs5ではオフタンクがいないため、お互いヒットスキャンがフリーだったり、イキリルシオはヘイトが集まりすぎて甘えた動きはより許されなくなりました。そんな中、他3人と比べ単独で動く事の多いChiYoみたいなルシオは少数派かもしれません。


このカスタムコードはワークショップで作られスタッツ表示あるのですが、左から
キル、デス、アシスト、ダメージ、被ダメージ、ULT回数
サポート4人は被ダメージがヒール量となってます。

ChiYo ダメージ7576 ヒール8340
青Vindaim ダメージ5535 ヒール11803

数値上でもプレイスタイルが現れてますね。

FunnyAstroルシオ

ちょっとChiYoにコマさきすぎたので簡単に。

Viol2t成分2割とVindaim成分8割。以上。


Astroファンに怒られるので少しだけ説明。

Gladiators vs. Maryville Saints(NA Contenders1位)
1GFMX1 - Esperanca

ファーストフォーカス受けないよう Viol2tのように高台構えが多いですが、Viol2tのようにウィンストンが飛び込むタイミングで自分も飛び込む事はしません。基本的に壁上からヒール回し中心。ランクマのアグレッシブさと比べて結構パッシブです。

突っ込まないのでViol2tのように先落ちすることもなく、高台の立ち回りゆえVindaimのようなファーストフォーカスも受けないのですが、ゲームを動かすきっかけは作りません。


でもやれそうなやつ、自リスポーン近くでやらなきゃいけないやつには1vs1挑む場面も

人数不利なのでここはカバーされちゃいました

これはGLAが一方的にやられて、Astroはパッシブなのであまり見るところないんですよね。

どのルシオが正解というのはないかもしれませんが、自分でゲームを動かす場面の数でいえば

ChiYo
Viol2t
FunnyAstro
Vindaim

の順番で個人的には評価します。

2022のグランドファイナル。
OASISマップをSFSが取ったときのスタッツ。
(Properソジョーンが暴れまくった)

数字は全てViol2tに傾いてますが 、ChiYoが敵を釣って崩す働きはスタッツに出ません。
最後に優勝したのはダラスなので数字では測れないゲームメイクがあります。


わずか1試合のスクリムで評価するのは難しく、Vindaim FunnyAstroの真価はこのスクリムだとわかりません。マップや構成や戦術が変わればそれぞれまた違った動きをするかもしれません。とはいえ去年の傾向からもサイドからかき回すか、アグレッシブに味方と突っ込んで火力とヒールを回すのは有効で、パッシブに徹するルシオはチームとして後手になりそうです。


以上、1試合のスクリムから見るルシオの違いでした。


アトランタの包囲戦術は惚れ惚れする見本なので、また別記事に書いてみます。

beansgun.hatenablog.com

書きました



関係ないけどGLAのタンク CHOISEHJUAN は韓国選手じゃなくDantehのサブアカウント