beansgunのOverwatchメモ

ブロンズプレイヤーがAIM研究やオーバーウォッチリーグを楽しむブログ

なぜBlizzardはコミュニティの意見を拾わないパッチ調整をしてくるのか?

2023年1月やそれ以前からコミュニティは文句言ってました。

d3watch.gg
1月のパッチは思ってたのと違う、あるいは調整が全然足りないという意見ばかり。
ソジョーン、ホッグ、キリコ、マーシーあたりですね。


d3watch.gg

後日はゲンジナーフの噂にNecrosが反応。
すでに手裏剣の大幅ナーフが入ってトップメタから外れてるのに、通常時の影響力増やすために龍撃剣をナーフするのは馬鹿げてる、これでゲンジのパフォーマンスは悪くないなんて開発はブロンズ帯しか見てないと。


d3watch.gg


その答えがこちら。


開発が一部公開した非対称キャラ勝率。ホッグはワンパンできなくなったので当然として、パッチ後もマーシーブーストつければ強キャラと思われてたソジョーンは47%に低下。キリコは御札のリロード15%ナーフ入ってもあまり勝率変わりませんが、ずっと強いメタキャラと思われてたキリコでさえ46%切ってます。このときはデータと印象が全然違っててビックリしました。




Overbuffなどのデータ見る限り、得意なMap環境でしか使われないニッチピックだったトールビョン、シンメトラは6年ずっと勝率高く、6年ずっと下位のキャスディ、ソンブラの4人を除けば、勝率は48-52%あたりで変動し51%以上はメタキャラ、49%割ればオフメタという状況でした。(ただしOverbuffは非対称勝率を持たないため人気キャラは強くても弱くても両チーム使うので50%に近づく参考値低いデータ)

実はBlizzard内の「非対称勝率データ」だけ見ればキリコはバフ対象。
しかし、コミュニティの印象だととてもインパクトが強い。

これは声の大きい高レート帯だけキル取れるキリコで、それ以外はヒールボットキリコとして潜在能力を活用できてないだけかもしれません。低レート帯ではクナイでキルできず、鈴のクールタイムは長すぎる。となると全体の勝率をもとに安易にバフするわけにもいかない。全体の勝率低くてもグラマスのソジョーン+マーシーはとんでもないのでしょう。


結局この「非対称勝率」やその他細かい数値が見えているBlizzard開発陣はちゃんとデータを見て、僕らコミュニティは印象論で語ってるため、調整に毎回文句が出るわけです。

「キャラ非対称勝率」を公開すればいいじゃないか?

そうしたら同じデータを見て調整意図に納得いく人や賛成意見も多くなる。

しかし「キャラ非対称勝率」を公開すると僕らプレイヤーはそのデータに引っ張られます。非対称勝率だけで強いキャラを盲目に使い、使わないプレイヤーは変更を求るよう罵詈雑言を浴びせられ、データを公開することでデータが歪んでいく。

Blizzardとしては、データベースでキャラピックするのではなく、プレイヤーそれぞれが自分の判断で選んだキャラで、データに誘導されない正確な勝率が欲しいわけです。じゃないときちんとした調整はできない。

「正確なデータを見れるBlizzard」
「データを全部公開できない理由」

これがある限り僕らは正確なデータを持ってない印象論で批判している可能性を頭の片隅に置いといていいかもしれません。


それこそソジョーン、キリコが思った以上に勝率低かったり、OW2サービス開始時Dランクメタと思われてたホッグ、マーシーがなんの調整もないまま急に環境で評価しなおされたり。


d3watch.gg
とはいえ、シーズン3はコミュニティの意見を拾いみんな好意的で希望の持てるスタートとなりました。ユーザーの印象論ごと拾い上げて反映するかのようないい変化です。


リーガー、ストリーマー、ランカー、低ランク、カジュアルプレイヤー、PC、コンシューマー、それぞれのメインキャラと、全員が満足する調整はないため誰か何かしら不満はあがるものの、Blizzard開発陣には一定の敬意をもち、その上でわがままな声を上げていきたいですねw