beansgunのOverwatchメモ

ブロンズプレイヤーがAIM研究やオーバーウォッチリーグを楽しむブログ

OWL 2022 Week8 ゼニヤッタ、Eastソジョーンスタッツ

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第8週Grav Bag。
まずはサポートの変遷。

バフ通りゼニバティストがトップ。

バティストは必ずしも回復しづらいボールエコートレーサーなどでも採用されますが、ULTがソジョーンと相性よかったり、バフされた自衛能力、高台へのアクセスでゼニヤッタと合わせて実質4DPS、ドゥームといっしょなら5DPSのような構成がOW2にピッタリフィットしてますね。

他、第7週から手のひら返す3キャラ。


ソンブラ

そこまで採用多くないですが、最弱ダメージキャラだったソンブラが各採用チームで大活躍した週でした。個人視点見れないのでなぜ急にソンブラのキルログが増えたのか謎ですが、ひとつ仮説。

ステルス中いつでもハックできるので、ステルスセットアップから1秒以内でのフォーカスワンキルが狙いやすいキャラでした。しかしリーグでも1秒以内にフォーカスキルするのは難しく、いなされるとチャンスを失い負けターンになるのが弱い。

もうひとつハック中にソンブラ自身が与えるダメージ40%アップという特大パッシブがあるのですが、ソンブラはEMP含めすぐ追い返されるためこれを活かしきれませんでした。

でももし、去年のLIPのようにソンブラ自身の火力を出せる立ち回りで、ハック1秒を活かすのではなく、ハック40%の方を活かすとしたらどうでしょうか?

OW1のソンブラはハックでスキル封じても、DPSとは素の火力で差が付き1vs1では勝てない場面が多々ありましたがステルス中1v1になる射線から40%火力アップで1vs1するなら話は変わります。

1秒ハックでスキルを中断させるのではなく、オポチュニストを活かす立ち回りが今後のソンブラ採用のキーになりそうですが、LIPはまだ今季一度もソンブラを採用していません。第9週以降のソンブラに要注目。



ザリア

ゴーストダイブの採用が無くなったため、メインタンクリーパーのいないザリアは役に立たないと7週では判断してたのですが、8週はトレーサーソンブラエコーアッシュソジョーンのプールで採用して勝つ場面が多々ありました。

拠点を踏むことはできないので、ハイブリッドAの防衛、コントロールなどはきついですがA攻めで使ったり、ペイロードやプッシュでは充分活用できるタンクの可能性があります。



レッキングボール

ドゥームがヒット&アウェイ、ヒット&ヒットの選択できるスラムパンチもってるのと違い、移動にリキャスト6秒のフックしかないボールはヒット&アウェイからの再攻撃に回復込みで時間がかかり、ゲームスピードが早くなったOW2では使うと負ける感じのボール。先に自分が落ちるかキルとっても味方が全滅してしまうパターンが多かったです。

ですが今大会からショックが採用したMikeyy(実は2020元ボストンの控え)はコントロール限定のボールでこの2週間無敗を記録。

スタッツもトップクラス。下手に回復するより死んでもキル取って復帰で回復する感じですね。

ショックはコントロールで他がやらないハイダイブ構成(ソジョーン含む)を好みつつ、Properが一人でゲームをぶっ壊しがちなのでボール単体での評価は難しいのですが、要注目なボール選手。



もう一人、Fearless。
スタッツは出てませんが場を荒らし、キルを取り、かつ死なないトップレベルのボール使い。去年も個人視点で見る限り優勝したFateよりもうまいと感じさせる使い手。ボール採用マップは多くないものの、7週で噛み合わなかったHanbinに変わり8週での復調を支えてます。チームとのフォーカスはもちろん、いなされたときチームとしてのヒット&アウェイがうまいかもしれません。この2選手のボールに注目。



逆にボール使いといえば、Amengからメインタンクの座を奪ったGa9a。しかしAmengもGa9aもタイミングが早く先に一人で荒らしがちで、あまりチームとフォーカスあいません。これがウィンストンになるとJinmuのゲンジエコー、Leaveソジョーンと完璧にタイミングがあって圧倒。ボールでマップを落とし、ウィンストンでマップを圧倒する第8週となりました。

Philyを下し、ウィンストンなら前回優勝のソウルすら圧倒するその力を、ボールでもタイミング合わせて発揮できるといいですね。


ここからはEAST ソジョーンのスタッツ。


ファイナルブロウでソートされています。20分以上9人。


 


1.Shy
レールガン命中率 61% (1位)
ファイナルブロウ 9.82 (2位)
オーバークロック 3.44 (1位)
ダメージ 8041 (2位)

中国一のスナイパーShyがKAIの60%を超える61%で1位。
ソルジャーではちょっと立ち回りで死にすぎた感のあったShyですが、AlphayiとダブルハイキャリーDPSとなりSpark快進撃です。


2.Stalk3r
レールガン命中率 57% (2位)
ファイナルブロウ 10.09 (1位)
オーバークロック 2.52 (3位)
ダメージ 8938 (1位)

27分スポット参戦の参考値ですがこれまで控えだったStalk3rがトップスタッツの結果に。ソウルの今後を占うまたまた期待感あふれるルーキーです。

 


3.Fits
レールガン命中率 53% (4位)
ファイナルブロウ 8.71 (4位)
オーバークロック 1.91 (6位)
ダメージ 7456 (3位)

ここまでレギュラーでソウルを支えてるFitsも安定の立ち位置。
ソジョーントップ争いとはいきませんが安心の2番手として火力を出し続けます。



4.Leave
レールガン命中率 49% (6位タイ)
ファイナルブロウ 9.31 (3位)
オーバークロック 1.72 (7位)
ダメージ 7363 (4位)

昨年のシーズンMVP Leaveが中堅の位置。
ただパンダは、Ga9aがボール使うかウィンストン使うかで、DPSの火力が全然違ってくるのでタンクとの連携が安定するともっと上位狙えるかも。



5.MN3
レールガン命中率 56% (3位)
ファイナルブロウ 6.49 (8位)
オーバークロック 2.78 (2位)
ダメージ 6881 (6位)

Carpeとポジション争いするルーキーMN3も21分参考値。レールガン命中率、オーバークロックが高いので素養あるものの、 Furyとうまく噛み合わなかったか?



6.Ezhan
レールガン命中率 48% (8位 ワーストタイ)
ファイナルブロウ 7.89 (5位)
オーバークロック 1.28 (8位)
ダメージ 7071 (5位)

ソジョーンとしてはもうひとつのEzhan。そんなソジョーンを抱えながらもチームは今週2連勝。開幕の立ち上がりから考えるとMarve1 Mollyの加入で生まれ変わった奇跡。


7.Carpe
レールガン命中率 51% (5位)
ファイナルブロウ 7.31 (6位)
オーバークロック 2.31 (6位)
ダメージ 6269 (8位)

前回のソルジャーの高スタッツ、得意のウィドウ、マクリーから考えるとかなりいまいちな結果のCarpeソジョーン。Marve1ドゥームや、Ga9aボールウィンストンに手こずったか?


8.Develop
レールガン命中率 49% (7位)
ファイナルブロウ 7.08 (7位)
オーバークロック 2.24 (5位)
ダメージ 6814 (7位)

最下位チームとしては仕方なしか、Choisehwanと一緒にそこそこキルログ出すDevelop。Chargeも問題はタンク陣にあると思われるので一刻も早い補強が望まれる。


9.Lip
レールガン命中率 48% (8位 ワーストタイ)
ファイナルブロウ 5.89 (9位 ワースト)
オーバークロック 0.56 (9位 ワースト)
ダメージ 5934 (9位ワースト)

まさかの天才Lipが最下位Charge選手すら超えるワースト記録。
相手が絶好調のソウル Spark とはいえ去年の優勝チームが2試合6map全敗。Lipのソジョーンがそこまで悪いかというと、このスタッツでチームとして一番キルログ出してるのもLipだったりするので、他のメンバーはさらにまずいことに。

今回メンバーは3人入れ替えて、Fate WhoRU RJG から、Void Fleta BEBEへ。
これまで控えとしてダブルフレックスサポ用として採用されたBEBEだが運悪く出場6mapの勝率0%状態。


前大会も上海はLipソルジャーだけZestゲンジが押さえれば3-0で抑えれるほどLipに依存してたが、もうひとりのハイキャリープレイヤーWhoRUゲンジが通用するときはなんとかなっていた。



今季のFletaは不調に見られがちだがいつもどおり仕事をこなしてるともいえる。彼は「まれにすごいクラッチプレイを魅せるなんでもAランクでこなせるプレイヤー」でTivQ Libero Rascalの上位版。しかしソウル時代含め、ファーストキル取って流れを作るプレイヤーではなく、それはLipの役目だった。(2020年のFleta MVP 受賞はデビューしたてのLipソンブラに全然注目が集まらなかったからとも言える。)

カウンターしやすいOW2でこそ、Fletaのような「なんでもAランクでこなせるプレイヤー」が重宝されるかと思いきや、Lip Proper AlphaYi Smurf などでリーグの上限がさらに上がったことでそのうち「なんでもSランクでこなせるプレイヤー」と「なにかに特化してSランクでこなせるプレイヤー」に絞られるかもしれない。

今季メタを掴みきれてない上海の未来はいかに?
はたしてLipソンブラは出てくるのか?


EASTで注目のソジョーンは1位のShyと、期待値のStark3r。
LeaveやLipはチーム次第ですね。


補足でNAも。

先週勝ちはしたもののも、最下位2チーム相手にもうひとつパッとしないソジョーンスタッツだったPatiphanは、Hou戦できっちり修正して大活躍。ソルジャーの時と同じく成長の早い有望選手。

先週酷評したGuriyoもソジョーンでMVPもとり2試合大活躍。
ゴーストダイブ終えたHanbin Edisonコンビを控えに回し、FeralessとSp9rk1eトレーサーでパッチの汎用性に対応したのも大きい。


しかしどちらも3-0とはいえ、メイヘム、ヴァンクーヴァーとも内容は大接戦でDPSで圧倒してるとはいえず、ここからまだ厳しい戦いが予想されるダラス。Guriyoへの手のひら返しは保留である。


次にやっときたゼニヤッタスタッツ。
配信観戦ではわかりづらい各チームのサポート評価がこれで少しわかる。

ダメージでソート。30分以上20人。


キル取って、ダメージ出して死なないのが当然一番。
この環境なので死んでもキルダメージ出してればよし。
キル取れなくても生きて調和不破付けてるのはまあ最低限の仕事をなんとか。
キルも取れず、死んでるのが一番ダメ。
という順番で並べ直し。


1.Crimzo
ダメージ 5557 (1位)
ファイナルブロウ 6.67 (1位)
デス 4.12 (生存率 5位)

ファイナルブロウが圧倒的で、攻撃特化サポのCrimzoらしいスタッツ。
これでMCDとのフレックスサポ争いは決着か?


2.Molly(Valiant)
ダメージ 5167 (4位)
ファイナルブロウ 4.75 (4位)
デス 3.76 (生存率 4位)

Valiantで2戦連勝と現在勝率100%ゼニ。
その2試合のMVPはMollyとMarve1で、Philyも下しちゃんと戦えるチームとなったValiantの今後に期待。



3.Fielder
ダメージ  5473 (2位)
ファイナルブロウ 5.28 (2位)
デス 6.09 (生存率 14位)

デスこそ多いものの、飛び抜けたファイナルブロウ、圧倒的火力を叩き出し現ダラスの火力DPS。

 


4.Skewed
ダメージ 4758 (7位)
ファイナルブロウ 4.63 (6位)
デス 3.57 (生存率 2位)

上位3人に火力は劣るものの、なかなかのキル率でGLAの勝利に貢献。
本来のブリギッテ担当ながらに高い生存率を誇るメインサポが扱う異色のゼニヤッタ



5.Finn
ダメージ 4619 (9位)
ファイナルブロウ 4.07 (8位)
デス 3.58 (生存率 3位)

こちらも高い生存率で実直に仕事をこなすように見えるFinn。
Proper S9mm Coluge Mykeyy が前線を瞬殺させなければもっと伸びる余地はある。


6.Aztac
ダメージ 5299 (3位)
ファイナルブロウ 4.70 (5位)
デス 6.81 (生存率 17位)

唯一の0勝チームながらに高いダメージ力を誇るAztac。
この2週間、期待の持てる戦いを繰り返してるのでいつかは。


7.Aimgod
ダメージ 5149 (5位)
ファイナルブロウ 4.50 (7位)
デス 5.72 (生存率 13位)

スイッチャーに嫌われてるのかあまり目立った場面が映らないが、悪くないダメージ上位を維持するAimgod。



8.Ultraviolet
ダメージ 4724 (8位)
ファイナルブロウ 4.78 (3位)
デス 7.68 (生存率 19位)

キルダメージは悪くないが、生存率が低いのはメインサポがやるOjeeバティストのカバーの問題だろうか?


9.Krillin
ダメージ 4324 (11位)
ファイナルブロウ 4.03 (10位)
デス 4.21 (生存率 5位)

キルダメージは平均。生存率の高さで貢献しロンドンにいたときより多くの見せ場を作っている。(というか本当にワシントンは宣材写真下手だな。プロ使わずマネージャーが撮ってるでしょ?)


 


10.Irony
ダメージ 4236 (12位)
ファイナルブロウ 3.49 (17位)
デス 3.49 (生存率 1位)


ファイナルブロウ順位が低いように見えて18位までは団子なので、そう差はない。
生存率1位でSparkの快進撃を支える。


11.Landon
ファイナルブロウ 3.74 (13位)
ダメージ 4791 (6位)
デス 5.40 (生存率 11位)

ダメージが高く、キルが少ないのはラッシュ構成のロンドンらしいゼニということだろうか?



12.Mmonk
ダメージ 4195 (13位)
ファイナルブロウ 3.84 (9位)
デス 5.18 (生存率 8位)

パンダが勝つマップは、Ga9aウィンストン、Jnimu、Leaveの3人が一瞬で勝負決めるのでMmonkももう少し伸びる余地あり。



13.Kaan
ダメージ 4405 (10位)
ファイナルブロウ 3.45 (18位)
デス 5.34 (生存率 10位)

ファイナルブロウは順位ほど悪くはない。
去年DPSからのコンバートでリーグ参戦したわりに健闘してる数値。
しかしチームは柔軟なカウンターが必要なOW2に適応しきれてないようだ。



14.Farway(Charge)
ダメージ 3912 (15位)
ファイナルブロウ 3.78 (11位)
デス 5.67 (生存率 14位)


勝てないCHARGEでかなり見せ場を作ってきたFarway。
タンク補強が入ればあるいは。

 

15.Lastro
ダメージ 3907 (16位)
ファイナルブロウ 3.57 (15位)
デス 5.27 (生存率 9位)

これまでのValiant、トロントでの活躍を思えば物足りない数値のLastro。



16.SirMajed
ダメージ 4058 (14位)
ファイナルブロウ 3.62 (14位)
デス 6.63 (生存率 16位)

攻撃的な性質がたたってか数値がでず、現パッチに1-3で苦戦中のメイヘム。
Anamoでもカバーできず、補強で参戦したRupalの数値もいつかみたいところ。


17.Myunb0ng
ダメージ 3862 (17位)
ファイナルブロウ 2.55 (20位 ワースト)
デス 5.17 (生存率 6位)

ひとりだけ2.55台のファイナルブロウはダントツで低く、それでいて生存率高いのはもっとリスク取らなければいけないレベル。7/28に18歳の誕生日を迎えるHo1と入れ替わるのはMyunb0ngかGamnamjinか。



18.Izayaki
ダメージ 3640 (18位)
ファイナルブロウ 3.50 (16位)
デス 6.13 (生存率 15位)


トップゼニヤッタ候補と思われたIzayakiがまさかの18位。これも6Map全敗のため。
イキリがちな上海サポに対して、BEBEとポジション合わないということはあるだろうか?


19.MCD
ダメージ 3365 (19位)
ファイナルブロウ 3.80 (10位)
デス 7.89 (生存率 20位 ワースト)

Crimzoに大きく水を開けられたMCD。
実はここ3戦でMCDがゼニヤッタ出場したのはSFS戦のみ。対Properトレーサーでの成績となる事は補足しておきたい。Proper相手ならどのゼニヤッタもこうなる恐れがあり、それでもファイナルブロウは10位。MCDゼニの評価は保留にしておきたい。


20.Ch0rong
ダメージ 3043 (20位)
ファイナルブロウ 3.33 (19位)
デス 7.58 (生存率 18位)

メインサポ担当のCh0rongなのでこの数値は仕方ない。
むしろGLAのSkewedがメインサポで成果挙げてるのがおかしいのである。
Twilightが使わないならCh0rongゼニで勝負しない方がいいかも。



Glav Bagの記事は短い期間の集計のためLip やIzayakiがワーストといった予想外の数字が出たりするためあくまで参考程度に。例えば去年のゼニスタッツはこうなる。


Stats Lab: Teamfights | The Overwatch League

(2021年50分以上のゼニスタッツ 縦がファイナルブロウ、横がダメージ)

右上は順に
Crimzo
Izayaki
MCD
Fielder
Shu
Mmonk
Alarm
BEBE
Lastro
となっており、
ファイナルブロウだけ見れば
Viol2t
Creative
Jjonak
も上位だ。
(このとき左下にいるボストンのMyonbongとフロリダGamnamjinがともにNYというのやはり採用ミスかなあ)

この表のほうがデータ信頼度は高いので、なぜ現パッチで去年右上にいたはずの
Izayaki MCD Lastroが苦労してるか推察すると面白いかもしれませんね。

OW1のリーグでダメージ7500平均だったのが、OW2で10分平均4500になってるのは1タンク化と不破ナーフの影響がもろに出てます。