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Chargと最下位争いをしてるまだ0勝のVALだが、去年の王者上海に対して3-2で惜敗と予想以上の接戦。今回はソルジャー視点を見ていく。
今季の上海は試合こそ勝ち越しつつも、初戦のPhilyに0-3とボコボコにされ、VAL以外のチームにも全て3-2のギリギリの試合で調子が出ない。むしろ0勝のVAL チャージ相手に2Map取られて全く調子が上がらないかのようだ。
これはLIPソルジャーの立ち回りがもうひとつ良くない事があげられる。
ソルジャーで裏取りを多用するソンブラのような立ち回りだ。
裏を取るもゲンジに見つかると…
詰められて斬られる
隠れてフォーカスのタイミング合わせようにも
うまく追い返される。この間火力は出せないし敵を釣れるわけでもない。
OW1でフラッシュバン持ってたキャシディと違って、ソルジャーでの裏とりは旨味が少ない。ドゥーム、ウィンストン、Dva、ゲンジ、トレーサー、至近距離の遮蔽物にシャドウステップしてくるリーパーなどにつめらると反撃の力は弱く逃げるか死ぬからだ。
AIMが抜群のエースなんで決まれば華があるが、LIPが裏とりしてる時間や、それが刺さらなかった時、上海の前線は不利な状況に追い込まれる。
対してVALのDiyaはアッシュなみのロングレンジにポジションを取り継続的に火力を出す。これはウィンストンに飛び込まれない距離であり、手前で襲われるアナやルシオをも援護する。ロングレンジ取れるポジションはそう多くないが、リーグのソルジャーの中でも極端に後ろのポジション。
この死なないDiyaのソルジャーがずっと火力を出し続けるため、VALは予想以上に勝負できている。しかし逆に後ろ過ぎて敵を追い込めない、ファイナルブロウできない、勝ちきれない理由でもある。
この試合、上海が落としたのはLIPが裏取りしにくいエスコート(ルート66)と、ハイブリッド(ミッドタウン)。
VALはこの構成でミッドタウンを勝ったが、同じ構成でPushのクイーズストリートを負けた。コントロールや、クイーズストリートはLIPが駆け回りやすく裏取りしまくってこの構成では誰もLIPを止める事ができずに包囲されて撃たれるばかりだった。
LIPソルジャーの裏取り能力は、コントロールやPushでこそ活きるため、後半のPushとコントロールで逆転勝ちするスコアになりやすい。Diyaの立ち回りとLIPの立ち回りは全く違い、それぞれ一長一短といえる。
他のソルジャーの立ち回りも見てみよう。
特にひどいのがNYのFlora。
小部屋に追い込まれてファーストデス。
サイドを取ったつもりがやはり追い込まれてファーストデス。
初動でサイドを取り、、
アナのヒールが通らないとこいるので大パック取りに戻り、
その間前線が負け
何度も死んじゃう
Floraは射線を多く作ってクロスファイアをしたいのだろう。ソルジャーは正面から撃っても敵はすぐ遮蔽物に隠れてキルが取れない。射線を広くクロスファイアにすればキルチャンスが生まれる。
しかし前述の通り、ソルジャーは簡単に詰められやすい。継続火力はかなり高いのにOW1のリーグでほとんど出番がなかったのはこのためである。ではどうすればよいか。
一番良いのはSFS Kiloのソルジャー。
アナやルシオと一緒に動いて、正面から火力を出し続けるのが一番チームに貢献できる。ファイナルブロウは相方のトレーサーやゲンジ、ウィンストンにとってもらえばいいのである。
ただし3人一緒にいると、ドゥームのスラムやパンチを3人でもらったり、ゴリラのバリアとともにフォーカスされたりサージに巻き込まれたりするリスクはある。そこはケースバイケース。そこでたまに分散したりする駆け引きをしたうえで、正面から火力を出し続けるのが強い。
ソルジャーが火力を出し続けることで射線で正面を制圧し、敵のタンクやサポートに良いポジションを取らせないよう、余計なスキルを使わせるよう、味方アナのため1秒でもバリアを早く割ってやるよう有利を持っていけば、味方のPropperもColugeもずっと動きやすくなる。自分でキルを取る必要はない。
ここでの対戦相手のGLA Patiphanはやはり裏取りやサイドを多く狙うソルジャーだったため、火力を出す時間よりも逃げ回ったり死んだりする時間の方が多かった。サイドや裏を取るのが悪い訳では無いが、アナのヒール届かないところまでいくとリスクのほうが高い。
ここは人数有利の場面ではあるが、ウィンストンから逃げるところも
バイオフィールド置いて、アナとルシオのヒール受ければ逃げ回らずにずっと火力を出し続けられる。
先のこの画面もスラムとパンチを受けるが、アナのナノとスリープで耐え、メテオストライク退却を引き出すところ。
同じSFSのPropperもソルジャーを使うが、こちらは正面火力、クロスファイア、高台、裏とりと、トレーサーみたいにアグレッシブに動き回るソルジャー。AIMがピカイチなので決まれば華があるが、仕掛ける前に見つかるとどうしようもなく死ぬのは同じ。ただ、正面火力の割合も多めなので立ち回りのソル評価はLIPより上。
ソンブラみたいな立ち回りのLIP。
トレーサーみたいな立ち回りのProper。
アッシュみたいな立ち位置のDiya。
裏とりのセンスに乏しいPatiphan。
クロスファイアが全く成立しないFlora。
といろんなタイプのソルジャーがいるが、、
ソルジャーの価値を一番引き出してるのはkiloであり、Kick of CrashにおけるSFS快進撃の土台となっている。
では結構ギリギリの戦いしてる上海はどうしたらいいかというと、LIPソルジャーが正面火力に徹したまま駆け引きするか、LIPにリーグトップレベルだったトレーサーやらせてFletaやWhoRUがソルジャーやると王者の輝きを取り戻すだろう。クイーズストリートなど刺さってるマップはそのままでOK。はたしてトーナメントどうなるやら。
以上、下手に逃げ回り続けるソルジャーかどうかをみると、ちょっと観戦楽しくなるワンポイント解説でした。ソルジャーだけで勝敗決まるわけではないけどね。
追記:
アトランタのKAIは、ウィドウアッシュ時代から正面火力重視で余計な立ち回りしない安定した頼もしさがあるが、Diyaと同じスナイパーポジションで生き残りやすいがもうひとつ火力不足。包囲したほうが優位な対ゴーストダイブ、ハルトラッシュにも正面からの1択しかないのは弱点。
Patiは裏取りで死にすぎ。
GLA Kevster。ATL戦でPatiに変わってソルジャー担当したら安定の正面火力で高評価。GLAはKevソルが正解だったのかも。他キャラの立ち回りからすると今後の柔軟性も期待できる。
メイヘムのHydronも余計な事せず火力出し続けていい感じ。
Happyソルはあちこち射線取りに行っては追い返されるけど、Hydronはアナルシとちゃんと固まってお互いDecayのロームカバーしたり火力出し続けるのがいいよね。 pic.twitter.com/GqSw5tTKRt
— beansgun (@_BeansGun) 2022年5月29日
ワシントンHappy。マクリー時代ロームでMayMelee優勝したぐらいサイド取りたがるので評価しづらい。
パリのGlister。クロスファイア狙い過ぎであかん。
相手がゴーストダイブでソルジャー詰めにくいときは火力出せていいのだが、ドゥームゲンジトレーサー相手には走り回るだけで火力出してる時間が少ない。
SparkのShy。こちらもソルジャーでハイリスクに走り回ってファーストデスしがち。
こうやって見ると、トレーサー、ソンブラ、スナイパーなど元の担当キャラ立ち回りがソルジャーに反映されてる選手が多くて面白い。