beansgunのOverwatchメモ

ブロンズプレイヤーがAIM研究やオーバーウォッチリーグを楽しむブログ

さよならBaconjack

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Baconjack - Liquipedia Overwatch Wiki

d3watch.gg

推しのBaconjackがOWを去る。

去年のGoats時代はYangXiaoLongの控え。
今年はLEAVEの控えとして主にウィドウを扱ってた。
ウィドウで撃ち合えてはいたが、トップウィドウたちに撃ち勝ってはない。

僕が推しになったきっかけはOWLがまだなかった時代、台湾で行われるパシフィックリーグやワールドカップでの活躍。そのときのトレーサーは韓国APEX選手にも引けを取らないどころか、世界一トレーサーに思えました。海外チーム見始めた最初の頃ゆえ、思い出補正があるかもしれないが、今季トレーサーで活躍したSTRIKER、Shax、Yakiなどに決して劣らない腕だったと思う。


だが今季はトレーサーとしての出番はなし。
去年はGoats、2盾でトレーサーの出る幕はなかった。
、、が、意外と1時間は使っていた。

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1時間というと3map分だが、さすがに当時のGoatsや2盾相手にフルに使うわけもなく、特定のポイントや復帰に使うぐらいで映像記録もあまりない。(あまりカメラに抜かれる選手でもない)ので言葉で補足しながら語っていこう。

The Overwatch League - Stats Lab: Players

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公式 STATS LABで、2019-2020トレーサー使用54分以上で抽出すると、Baconjackはファイナルブロウ5位、エリミネーション10位、なのになぜかヒーローダメージは26位である。 

これはGoats時代にトレーサー使うプレイヤーがほぼなく、2020年のトレーサーたちと比較しなければいけないので正確な比較ではない。よくいえばアーマー、シールド、マトリクスだらけでパルスピストルが通らない中、26位のダメージで5位のファイナルブロウを得る腕前とも取れる。Baconjackが今季トレーサーをメインで使ってたら2020だけで比較できたのだが。


2019 Stage2   Toronto Defiant VS Chengdu Hunters 

https://www.twitch.tv/videos/392125300?t=1m10s

Baconトレーサーは 1分-7分まで。

わずか6分間で、あまり映ってないうえ、このMap結局負けちゃうんだけど、第2までBaconトレーサーが火力を出しまくっていたのをULTゲージなどで確認して欲しい。というのも、シーズンパスで個人視点が見れたtwitch時代なので、ここのウィンストンGosats相手に無双するBaconトレーサーをずっと堪能してたのは日本で僕ぐらいじゃないだろうか。

Goatsはブリギッテとルシオのヒールが常時入ってるので、キルログが流れまくるわけではないが、まさかのトレーサーがGoatsに通用する可能性を見れて、今後の期待に繋がる試合だった。


Game 3 CHD @ PAR | Stage 2 Week 1

https://www.twitch.tv/videos/407347588?t=2m

2分-5分 と
2周め22分の攻め。

使用4分ぐらいだが、この試合パリ相手に4-0で完勝する。
まだパリに韓国人選手がいなかった時代とはいえ、ハムでメタを荒らす台風の目となってた頃だ。

Game 4 CDH @ SFS | Stage 4 Week 4

https://www.twitch.tv/videos/468282769?t=12m50s

12分50秒-17分

こちらも5分程度。Stage4は222ロックが始まり、すでに王者SFSは完成され敵はヴァンクーバーのみという時代。パンダは当然SFSにボコボコにされる。

しかしBaconトレーサーは王者に一矢報いるのだ。Mapは落として負けてしまうが2019オールシーズンオフメタのトレーサーで、ここまで食らいついたBaconを讃えたい。

 




今季トレーサーは復帰ぐらいでしか出してないので、ここからはOWLより前の昔話。
Baconの動画でBacon以外を語ろう。


Overwatch Pacific Championship 2017 - Season 1 - Liquipedia Overwatch Wiki

OWLはじまる1年前。Contenders PACの前身とも言える、台湾主催の太平洋8チームで3ヶ月のリーグ。

レイオフ決勝は台湾 FlashWolves 対 オーストラリア代表のBLANK esports。ダラスのメインタンクTrillもいる。FlashWolvesはBaconjackとライバルチームだったZONDAが合流した台湾最強チームだ。オーストラリアも台湾もほぼこの2チームからワールドカップ選手が選ばれてる。

FW vs BLK | W2D1 Match 1 | OPC S1 PLAYOFF(リンク切れ)

FW vs BLK | W2D1 Match 2 | OPC S1 PLAYOFF

FW vs BLK | W2D1 Match 3 | OPC S1 PLAYOFF

FW vs BLK | W2D1 Match 4 | OPC S1 PLAYOFF

ダイブ構成にソルジャー加えるとか懐かしい。


このリーグは日本からも2チームが参戦。

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国内優勝を果たしたSunSisterにはXQQ選手も加入。

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DeToNatorからは国内ハイレート選手を勧誘した新チームで参戦。AmeKen選手 SamuraiDeeper選手も所属して、SABAGOD選手はリーグ終盤からの加入です。

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とはいえ結果はボロボロ。esports元年と言われる日本からはまだ世界の壁が厚かった。若い選手たちでいきなり海外生活3ヶ月というのもハードル高かったでしょう。しかし、XQQコーチを含めた4人は1年後、CYCLOPS athlete gaming としてパシフィックを席巻することになります。台湾で3ヶ月ボコボコにされたのが糧となったかもしれません。 

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実は日本チームがボコボコにされるの見たくなくて、このリーグ追うのやめたんですが、今見るとなんか新鮮です。

 

Overwatch Pacific Championship 2017 - Season 2 - Liquipedia Overwatch Wiki

リーグはシーズン2まで続きます。期間は2ヶ月に短縮。
入れ替わりが2チーム。

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パシフィック予選から勝ち上がってきたのは当時日本国内最強のLibalent Supreme。
後にCYCLOPS athlete gaming へ移籍する5人目、 jasperさんが所属していますね。

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もう1チーム予選を勝ち上がったのは韓国のArdeont。
今では現役リーガーの、
diem
Erster
Michelle
ANAMO
JEFF(AIMGOD)
smurf
の6人が勢揃い。当時は誰の名前も見たことなかったですが
今見るとこんなの絶対ずるい!!
このときsmurfはオフタンク控えだったんですね。

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当然のようにレギュラーシーズンは14連勝。落としたマップは2つのみ。
Flash Wolvesも11勝と強いのですがArdeontには全く歯が立ちません。

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レイオフスコアも圧勝としかいいようがない。

当時結果を聞いたときは「韓国Apexリーグで勝てないチームがPAC荒らしに来たのかな? 」とか思ってたんですが、今メンバー見なおしたらApex優勝すら狙えそうなチームでした。ちなみにPAC APEXどっちも優勝賞金1000万円。ウォンと台湾ドルの為替差で数十万ほどPACの方が得。

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そのプレイオフ決勝。
FlashWolves VS Ardeont。

なるほど。リーグの印象しかなかったけど、この時代のdiemはトレーサー使いだったのか。この動画のBaconが一番カメラ映ってて活躍がわかりやすいです。圧倒的チーム差があっても全体的にdiemトレーサーを上回り、将来のリーガーチーム相手に大健闘といっていいでしょう。


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このあとArdeontは解散してメンバーは中国のLucky Future Zenithへ移籍。
Marve1 と iDKを加えて中国のContenders2シーズンほぼ無敗で荒らしまくりOWL入りとなります。


それにしてもパンダ。去年トレーサーはオフメタ、今季はLEAVEがいたとはいえ、これだけ火力出せるBaconトレの起用が今季一度もなかった事は悔やまれます。スクリムの結果が良くなかったのか? 

ファンボーイとしてはRUIコーチに文句のひとつも言ってやりたいですが、起用がなかったわけではなく、ウィドウで抜くという重要な使命を与えられ、そこで圧倒的成果が欲しかったところでしょうか。今季ずっと迷走していたパンダ運用の難しさを感じますね。

Baconは学業の道に進むということで、実はリーグトップレベルにも負けない台湾トレーサーがいたんだよ、ということをここに記録しつつ送り出そうと思います。

培根加油!

OWL2020も無事終了

今年は予算縮小でおなじみのキャスター達との別れからはじまり、
コロナで世界各国のホーム回れず、
それぞれのゲーミングハウスからオンライン戦、
オンラインゆえのGamePauseトラブルも多発し、
AsiaとNAに別れ、
コロナで経営難のチームもでてきて、
その影響もあり優勝候補のVANがまさかの解散、
2盾リーパーメイという観戦史上最悪のメタ、
コロナで選手トライアルやリクルートがうまくいかず、
こうなるとNAチームはContendersNAからのみ選ぶのが現実的で、
韓国やサウジアラビアからつなぐFielderやKSAAもいたり、
苦肉の策として出てきたヒーロープールシステムがうまくいってから観戦が面白くなり始め、
たと思ったらMVP選手sinatraaのVALORANT離脱、
まさかのゲンジ超強化で大盛りあがりとなったサマーショウダウン、
日本のta1yo選手がNo1チームのSFS入りしてデビュー戦でメイヘムに快勝、
とんでもねえホッグパッチでのグランドファイナル突入、
ワシントン電撃移籍のDecayがプレイオフで大暴れ、
ついに実現したAsia1位上海 vs NA1位SFSと、怒涛のシーズンでした。

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特にグランドファイナルでのソウルは特筆に値します。
というのも、トップチームはみんなこのメタになってて

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後ろに飛ぶ相手もいないので、ウィンストンDvaで、ただただ正面から削り合うという、クソつまらないことやってたからです。もともとつまらない2盾を潰そうとBlizzardが理不尽なまでにオリシグナーフをしたのに、オリシグをウィンストンDvaに変えて同じことやってる。これホッグパッチなんですがトップチームはみんなホッグいらないという結論を出してたんですね。

そんな中、プレイオフ下位からホッグで勝ち上がったソウルが上位のつまらないメタをひっくり返しました。

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ソウルと試合やスクリムして目が冷めたのでしょうか。3週間あけたファイナル4ではみんなホッグを中心としたチーム構成になりました。

時間空いたのでファイナル4は一つ進んだホッグナーフパッチ来るかと思ったのですが、すると正面から削りあうだけの史上最低のグランドファイナルになる危険があったのでパッチはそのままにしたかもしれません。ソウルはこのメタをいち早く掴んで一番多く経験値積んだところにアドバンテージがありましたね。

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1年前にハックが5秒になったりEMP発動硬直時間も増え弱くなったソンブラ。リーグでも弱いのに上位チームが格下チームにソンブラで勝ってしまうため、今シーズン通してずっとメタだった。Asiaプレイオフではソウルもホッグ構成にソンブラを混ぜてたのですが、そこでは上海におよばず。逆にファイナル4では上海LIPのみソンブラをコントロールで使ってました。

しかしリーグ1とも思えたLIPソンブラの活躍にもかかわらず対SFS、対ソウルともにコントロールを譲るはめに。ブサンはLIPアッシュでソウルを圧倒してただけに上海惜しかったですね。LIPのソンブラだけは15mギリギリでEMP決めて、なおかつ火力継続がずばぬけて別格だったんですが。

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上海といえばグランドファイナルにトップマーシーのCOMAがいなかったんですよね。昨年SFS GOATSをファラマで破りStage3優勝した立役者の一人。リーグでマーシーのキャラコントップというとパンダのYveltalか、元上海のCOMAなんですが、残念ながら前年度で契約解除。相方のDDINGファラは今年翼を失ってました。

PhilyにもNEPTUNOというバトルマーシーが今年はいなかった。今年は2盾にアッシュ全盛期でわりと出番の多かったマーシーですが、まさか最後もマーシーメタになるとは。まあ少ないロスター枠をマーシー専で1枠使うチームはいないのでしょうがないです。

 

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Profit とともにプレイオフ男となったGestureホッグですが、背後に絶妙なタイミングでナノを与えるCreativeアナの存在がありました。寝かされても不和つけられても引っ張られてもナノで大逆転して決勝進出。しかしSFSの戦術は「Gestureを引っ張らない」「Gestureと対峙しない」でした。なるべく距離を取られダブルスナイパーや不和の的となるGestureは追い込まれてからのナノがすかされてしまい、SFSが一枚上手。驚異へ
の修正対応の速さが王者SFSの強みですね。

ただGestureと対峙しないということは、防衛だとナノホッグのたび1ゲージ取られてしまうので、Hanamuraのアサルトでは付け入るスキとなりました。

レイオフ前の最終順位を見てみましょう

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レイオフまでAsiaとNA間での戦いはないので、分けたほうがいいですね。

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1位はmap差でPhilyですが、SFS戦ではプレイオフ含めて1勝3敗。その1勝もヒーロープールでSTRIKERトレーサーがBANされたときですね。ランクマッチシステムなら1位はSFSでしょう。順位の間に壁がはっきり感じられたシーズンでした。

 

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>>>>>越えれない壁
f:id:BeansGun:20190301044709p:plain(選手獲得に投資)

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>>>>>越えれない壁
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>>>>>越えれない壁
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f:id:BeansGun:20190301044614p:plain(選手獲得に投資)

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>>>>>越えられない壁

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>>>>>越えれない壁
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昨年の評価や引き続く契約を元に、選手獲得へきっちりお金をかけたチームが上位にいる一方、お金持ちダラスは3年間浮上できなかったり、メイヘムが手のひら返すほどの活躍をみせたり、ヴァリアントがKSPスナ,Shaxトレでガッチリメタにハマったりと、投資は必須だけどそれだけじゃないという意地も見せてくれました。(超えれない壁の異論は認めます)


Asiaです
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f:id:BeansGun:20190301044721p:plain(選手獲得に投資)

>>>>>越えれない壁 
>>>>>越えれない壁

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 f:id:BeansGun:20190301044633p:plain(選手獲得に投資)

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Asiaは対戦成績に一貫性がなくかなりの混戦模様でした。なにせ下位のパンダが開幕試合、上海に3-0ストレートで勝った事もあるほど。初年度チャンピオンのロンドンはkrilin意外Contendersから安く雇える選手に総入れ替えでそのとおりの結果に。逆にChargeはほぼ前年度のメンバーでしたが評価を上げました。そしてなぜかArchitect、QoQと有力選手を引き抜いたSparkが振るわない結果に。


Moon - Liquipedia Overwatch Wiki

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今回新設されたコーチオブ・ザ・イヤーには上海のMoonコーチが選出されてます。初年度Stage4ヴァリアント優勝時のコーチでもありますが、Goatsには対応できず(Kukiルシオがよくなかった)一度リーグを去ってから上海へ合流。

Crusty - Liquipedia Overwatch Wiki

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しかしNo.1コーチと言えばSFSのCrustyでしょう。初年度Stage3ボストン時代に無双して名を挙げたコーチなので2人は初年度から頭角をあらわしています。


特にSFSは試合中の修正対応力の速さ。それができるメンバーの対応力。Goats時代も今年もオフメタのバティストを積極的に活用したり、控えにもみんな役割があって選手を使い分けるなど、幾重にも用意した2の手、3の手がSFSの盤石な勝利を支えました。

2年前CrustyがボストンからSTRIKERを引き抜いたあと、長いGoats時代や2盾ダブルスナイパー時代には控えに回す事が多かったのですが、sinatraaやArchitectが抜けてトレーサーメタが来た今季後半。1年半越しに爆発。見事期待に応えグランドファイナルMVPを獲得しました。Crustyに引き抜かれたta1yo選手も晩期大成型であってほしいですね。


いくら優秀な選手を揃えても、特定のヒーローやメタ限定の対策だけでOKとなると長いリーグ戦で移り変わるメタや、敵チームの成長に対応できません。君のメタじゃないから、戦力外だからと選手を遊ばせておくのではなく、来たるべき未来やいざというときの戦術の幅も含めてどこまで準備できるか。OWLは選手のリクルートやチーム運営含めた総合力の勝負だということを見せつけられました。

Crustyコーチも完璧ではないが、これだけの采配、準備、試行錯誤ができるコーチは他にいないでしょう。来年のOWLはどのチームも選手獲得よりまず先に「いかにベストなコーチを見つけ出すか」が問われていくことになると思います。

とはいえ見つけ出すのは困難ですけどね。実力がいまひとつなチームでコーチしてるかもしれない、事務作業に忙殺されてるかもしれない、アシスタントコーチでくすぶってるかもしれない、選手のように配信や解説動画見て腕がわかるというわけでもないですから、Crusty並のコーチなんてどうやって見つけたらいいんだっていう。OWとは別の世界にいるのでしょうか?

d3watch.gg



これからオフシーズン中に移籍やトレードなど大きく動くかと思われます。d3watchや、各チーム、選手のTwitterを追いながら一喜一憂して、そのドラマを楽しみましょう。

OWL 2020 プレイオフスタートDAY1、ホッグパッチ雑感

Overwatch League 2020 - North America Playoffs - Liquipedia Overwatch Wiki

 

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正確には下位チームがプレイオフに這い上がる「Play In」から始まって、Day1の3試合終了。負けた3チームは今年お疲れさまでしたと。

playoverwatch.com

パッチは2020年8月13日のオリシグナーフのホッグパッチ。
ダブルオフタンクパッチですね。
8月31日の火力ナーフと範囲ヒールナーフはリーグにはまだ来てないです。


試合見ててこのパッチは違うなと。
MOBA要素が減って、VALORANT並にシューター寄りになり、全員の攻撃が通るようになったのでキルログの貢献度や、ゲームの決め手がわかりづらくなりました。

本来キルログに出るファイナルブロウ取った選手が一番偉いんですが、OWは体力多くキルタイム長いのでファイナルブロウが偉いというより、総合ダメージ出したやつがエリア確保もでき、キルにもつながって偉いです。盾なければヒール追いつかないですからね。

リプレイやプレイオブザマッチなんか見ると、カメラにもキルログにも映ってない大活躍した選手ばかり。これまではだいたいファイナルブロウでキルログ出した人と活躍した選手は一緒だったんですが。今回はそうとは限らない。

かつてない盾弱体パッチなので、耐えるメインタンクが存在せずヒールは追いつかず、ヒーラーはゲームにあまり影響を与えないですね。DPSと2オフタンクがどれだけ釣って火力出せるかどうか。

かといって、その前の2盾オリシグパッチもDPSとシグマが重要でオリーサとヒーラーの選手差が出にくいパッチでしたからオリシグが見たいわけでもなかったんですが。キルタイム長いOWでValoのようなシューターよりにいくのは違うなと。プレイインでこのパッチ終わらせて、プレイオフまでに8月31日の火力ナーフパッチあててほしいところ。

正直8月31日のパッチでもまだヒーラーが影響力薄い調整不足感ありますが、ひとつ前のパッチよりはまし。これだけOWのメタを固定させたシールドと範囲回復がナーフされたらそのうち222ロック解除もありえるかなと。

どんなメタだろうと、新パッチにそれぞれのチームがどう対応してくるか、条件は一緒ですしプレイオフは盛り上がるんですけどね。

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ワシントン戦で意外だったのは、TTUBAソンブラのEMPがぶっ刺さりまくってたこと。

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5秒しかハックできないEMPなんてソンブラがその場で死ぬか、逃げるかで火力不足でとどめを刺せずOWL2盾時代はかなりのゴミULTでしたが、ホッグザリアアッシュの火力マシマシで耐える手段もたない現状ではソンブラいなくなってもすぐにキル取れて使えるULTになってました。

ただ、EMPないときは火力貢献できず押されてしまうので、火力出るDPSをさらに増やしたほうがずっと運用簡単な気もして、大会でどう扱われるか要注目。

www.youtube.com



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パンダ戦はAmengハムが大活躍でした。
正直このメタでハムが強いとは思えないのですが、現状1枚で出せるメインタンクはウィンストンかハム。ウィンストンはナノかレイジがないときは辛いですが上手いハムがいると常時スナイパーやヒーラーのヘイトを買って荒らしまくってる間に味方が火力出せますね。

1時間24分50秒頃

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釣ったホッグにナノ付けられてピンチのLateyoung

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Lateyoung死亡確定のシーンですが

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ボールが身を挺して弾きます

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ボールはそのまま死んでしまいますが

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10秒で体制を立て直し即復帰しつつ返り討ちに。
ホッグが死んでしまうとあたり負け確定で、戻ってくる時間もないですから復帰タイム含めてまさにメインタンクという仕事をこなしてます。


3試合におけるその他キャラの雑感です。
まずヒーラー。


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この2人、相手の構成次第ですがホッグやスナイパーに耐えれるキャラじゃないので基本要らないです。


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角を取って進んでいくときのスピブ、一気にラッシュしたりスナを襲うにも使えますがこのメタで火力不足は難しい運用。

 

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対ホッグならこの2人。不和、阻害、スリープ、ナノで火力増しなメタにもピッタリ。

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スナイパーブースト、リザレクなどでメタ入りしているが、個人的には今のメタはファイナルブロウより総火力なのでアッシュブーストやリザレレクより、火力やヒール増やした方がいいと思う。

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モイラも生存能力、まだナーフされてない範囲ヒール、現状の被弾でコアレッセンス回転力も高いのがメタにあってそう。



タンク 

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リーグではあまり使われないだろうって?
めっちゃ出てるじゃん!!
火力こそ正義。おやつ食ってる3秒だけメインタンク。


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ホッグの相方をどうするかですよね。Decayぐらいのザリアがいるとホッグザリアが正解なんじゃという気もしますが、 バリア出せてレイジで粘るウィンストンはなんだかんだ貴重です。

 

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Dvaは、ノンリロードで総火力もあり追撃もでき、自爆防ぐ相手が減ったので活用する場面は多いです。マトリクスが10mになって味方をフックから守りづらい、うまくブーストしてマトリクス間に合っても逃し切るまでには至らないのが辛い。火力の的になりやすくメタとは合わないか?


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シャッター入れ放題ではあるんですが、、盾1枚じゃ持たないですね。
入り組んだ狭い地形ならば。


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ストップが4mでゴミになりました。フックとのシナジーは期待できません。
 

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ナーフされすぎてゴミ。

 

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なんですが、ロンドンはシグマで一矢報いました。

コントロールやアサルト防衛など、ホッグザリアでは拠点踏んで粘るメインタンクがいないのですぐにゲージ明け渡してしまいます。もはやシールド700しかないシグマですが相手がホッグや火力まし構成でなければ耐えうることもできる。まあホッグ来てたら無理でしょうけど。

ちなみにシグマでハムと戦えると思ったのか、次のペイロードもシグマ継続してホッグにボコボコにされました。

拠点防衛は踏まれる前に押しつぶすしかないのでしょうか?


DPS。

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バースト火力はあるんですが、継続火力が足りずリーグはわりと辛い感じ。
全員の弾が通るので、難しい戦術を決めてフォーカスするより火力で押し切ったほうが簡単な印象です。


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なのでまだナーフされてないアッシュ最高。

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次点でダブルスナイパー。

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マクリーも当然ありですが、このメタ、ソルジャー で立ち回って総火力上げるのも正解なんじゃないかと。特にマクリーナーフが入る8月31日のパッチならより価値が高くなりそうです。

 

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範囲攻撃での火力はメタに合ってる気もするんですが、リーグレベルの理論値ヒットスキャンがあちこちに構えてる現状では厳しいか? 頼れるスナイパーとのコンビならありかも。

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Hydrationファラを最後まで採用したヒューストンは、Jerryアッシュに完全に封殺されました。Colorhexのトレーサーがいまいちだったのを差し引いても、この試合Jerryアッシュは2人分以上の仕事をしています。

  

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タレット込みの火力は相当高いのですが、タレット壊されにくい2盾あってのキャラですかね。

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こいつは今のメタで使えるかわかんねえ。



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盾がなきゃ詰めるスキがないです。2盾採用ならありか?

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盾ないっていってるだろ出てくんな

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右クリック140範囲攻撃がまだナーフされてないのでこのメタで意外とエリア制圧力高いキャラ。ULTが最大の盾なので、リキャスト短くなったテレポもあり、まだ起用されてませんが8月13日のパッチなら一番化けそうなキャラです。


とか書いてる間にDay2始まりますね。みましょうみましょう。

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2020 week25 NYE vs CHARGE戦 感想

軽めに。

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week 24-25のヒーロープールは以下。
シグマのせいであまりDvaが役に立たない今、NAはゴリラザリアがメタに。

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ところがAsia勢は、3連勝中のパンダを見習い(ロンドン含め) お互い、ハムザリアマーシーというパンダ構成での出陣。

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普通だったら自身のバリアとザリアバリアで生き残るはずのRioハムだが、NYもハムゲンジ不和なので追撃が可能。パッシブのうまいNYEには普通に絡んでULT溜めるのも難しい。

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ボールではManoに勝てないと悟ったRioは早々にウィンストンへ切り替える事になる。


こういう追撃シーンは花村でもみられて

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スパムしてたEILEENゲンジに一撃。すぐ風切りで逃げるものの

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やはり相手もハムゲンジなので追撃が間に合ってしまう。
ハムゲンジ不和相手では、スパムで逃げ切れる距離感がだいぶ変わるようだ。



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CHARGEのKings'Row 防衛で悪いのは、あたりが遅い事。
スパムの末、第2であたりはじめたのはこの場面。1回しかあたれない。

 

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第3防衛に至っては、またもあたれず最終まですすめてManoが戦闘開始する始末。
ボールでの防衛経験がないのだろうか。

SummerShowDown優勝チームのCHARGEが 0-3 で敗北。

とはいえ中身は
NENNE vs HAPPY
HAKSAL vs EILEEN
JJONAK vs Shu
と、どれも見ごたえあって、この3人は僕から見たら互角の印象を持った試合だった。

ただ、公式ニュースのスタッツ

overwatchleague.com



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NAのHydration Gamsuは除いて、

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Rioはハム、ウィンストン共に最下位。

メインタンクはチーム依存強くて評価保留してたんですが、個人技差のでかいハムウィンストンでのスタッツ差は厳しい。特にManoボールはAmengを超える活躍。


去年のCHARGEは「Happy,Shu,HOTBA揃っててなんで勝てねえんだ」と不思議で「CHARAルシオがいまいちなせいだな」とか思ってたんですが、メインタンクも怪しいですね。

でも来週はヒーロープール無しでオリシグメタ戻ってくる可能性は高く、オリーサだとメインタンク差がほぼ無くなるので、CountDownCup で CHARGEは優勝狙えるかもしれません。

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今回出場したBianca とCr0ng のスタッツはこちら。
勝利チームと敗北チームですがちょうど中堅という感じですね。

ザリアついでにNA最弱チームでボコボコにされてるボストンの Punk 5位は特筆。

Mirrorのザリアコンバートは2連敗とはいえ、強敵Phily、Paris相手にダメージ4位は立派。

PAC最弱チームパンダが奇跡の3連勝してる立役者、Lateyoungが竜撃剣狙いのサージとはいえ意外とスタッツ高くなく、ショットコールやインゲームリーダーとして活躍してるのだろうか?

Void Furyはウィンストン(ハム)ザリア苦手そうで、トロントにザリア使いがいないのは残念な所。

OWL TOP20プレイヤー雑感

d3watch.gg


d3watchで取り上げられてた

DashReset - Overwatch League Stats

に載ってる現在(2020/07/18 SummerShowdown大会後) のTop20プレイヤーについて雑感。トーナメントごとにランキングの移り変わり見ていったら面白いかも。

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選手をクリックすれば細かい数字が出てくるので、スタッツやMap勝率とかいろんな内部数値でレーティングが決定してるようだ。


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レート1位はSTRIKER。
とても攻撃的なトレーサーでかつ立ち回りもしっかりしている。
個人的にはOWL初年度(2018)No1トレーサーだったのでメタにトレーサーが帰ってきた現状では納得。

2018ボストン時代、現SFS CrustyコーチといっしょにStage3全勝(トーナメント準優勝)したのは鮮烈だった。

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こちら2人はOverbuffにおけるトールビョン、シンメトラ並に今季出場機会が少ないゆえレートが高いので保留。スタッツ通りなら、引退を匂わせるBabybayの代わりにSharPが収まりそう。

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スクリムの結果が良いのか、これまで数々のクラッチプレイを魅せたErsterを控えに回すほど超攻撃的かつハイリスクなトレーサー。リコールとブリンクが切れてもまだ仕掛けて敵をキルする、といえばハイリスクさが分かるだろうか?

なので死にやすくもあるんだが、レーティングは4位(実質2位)とかなり高い。死にやすく見えて意外とリスクトレードが成り立ってるのだろうか?

先日のSummerShowDownではまさかのEdisonゲンジも初お披露目でしかも大活躍。「なんでErsterゲンジださねーんだよ!」とか言ってごめんなさい。手のひら返して今後もいろいろ期待。

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実質3,4位は常勝上海と、SFSからオフタンクの2人。今季はヒーロープールで制限されない限りほぼシグマ。ゲンジメタのSummerShowDownまではほぼ無敵だったので納得。OWL PACは全7チームかつ実力差大きいので、個人的にはChoiが上回ると思ってる。

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STRIKERがほぼトレーサー専での評価、Edisonがトレゲンでの評価とすればマルチDPSヒーロー実質1位は貫禄でcarpe。

ドゥームもトレーサーも使えるが、やはり怖いのはウィドウマクリーなどの単発ヒットスキャンヒーロー。出てるだけで敵の動きが相当制限される。でもローム大好きなのでさすがに読まれがち。

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(トレーサースタッツが混ざるEdisonゲンジ除いて)ゲンジの1位、2位はSummerShowDown決勝を争ったこの2人。
誕生日を迎えて6月から出場の暴れん坊Sp9rk1eと、ゲンジでスタメン復帰したeqo。

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ちなみにこれが決勝直前の2人のスタッツ。
スタッツ上、eqoはデスが少ないだけで他は全てSp9rk1eが上回ってるが、、


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実際のゲーム途中のスタッツこちら。結構互角。

eqoはスニーキングしてファーストソロキルを何度も取ってるため、わりと正面の木の葉や、敵の体勢崩れてから竜撃剣で大掃除するSp9rk1eとはプレイスタイルが異なり、スタッツだけでは測れない。

初年度のeqoもチームメイトのShadowburnと比較されたとき、竜撃剣を使わないターンキル取れるゲンジとして評価高かった。(逆に竜撃剣はShadowburnの方が派手で見応えあった)

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carpeに続くマルチDPSタレント2位はFleta。ウィドウ、ファラ、トレーサー、ゲンジなどなんでもこなすが、SummerShowDownではゲンジが冴えなかったため撃沈。

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マルチDPSタレント第3位がDecay。個人的にはcarpeのウィドウマクリーは怖いし,Fletaのウィドウファラも怖いが、Decayはトレーサー、ウィドウ、マクリー、ゲンジと何やっても怖い。

敵に恐怖感を与えれるDPSとしてさすが300K(3000万契約の噂)と言われるだけのことはあり、個人的にはマルチDPS1位に推したい。

ただ勝率が42%なのはDohaとのDPSキャリーに依存しすぎて、、コーチが悪いのか、チームが悪いのか、、、

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トレーサー専というくくりでいえば、STRIKER、Edisonに続く3位。

ワールドカップから活躍してたが、OWLで去年のソンブラデビューが鮮烈で、ハイリスクなゼロ距離射撃と、どんどん下手になっていくウルトタイミング、トーナメントでは他のチームと変わらん普通のソンブラに立ち回りが変わっていったのが残念だった。

しかし彼のゼロ距離射撃は、トレーサーで水を得た魚のように大復活。立ち回りもすばらしく安定し、今季は運良くDPSメタなのでチームをKSPの2人だけで引っ張っていってる。

個人的にはSTRIKER、Decay、Shax、Yaki(メイヘム)が今季4大トレーサーで大穴がEdisonだったという印象。

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babybayに「ヒットスキャンとしてあまりに過小評価されてる」といわしめ、スナイパーメタなのにSayaplayerをベンチにするほど納得のレーティング。2盾DPSメタになってからYakiとともにチームを引っ張る存在に。

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このDPSメタに置いてオフタンク3人目はSPACE。勝率の高いPokoやFuryを差し置いて3位はシグマ使いとしてかなり有能。

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BlossoMでContendersKR下位やContenders TRIALにしかいなかったLIPが才能を買われ突如大抜擢。

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派手なキルログこそないものの Diemを上回るヒットスキャンの安定度で、勝率がTOP20人の中で1位の80%。

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CHARGEとの決勝戦もDiemスナイパーを使った4戦を落として、LIPソンブラ、LIPマクリーを使った2戦を勝ち取るという勝利を約束された男。

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たしかにDiemは去年のStage4からMayMeleeトーナメントまで結果出せてないが、Diemの名誉のために言っておくと、SummerShowDownはLIPスナを上回るほど調子がよく、Happyウィドウとも互角に撃ち合っていた。

誤算はEILEENゲンジで、Fletaゲンジが格付けされ最終的にFletaメイを出さざるをえなくなるほど追い込まれるというゲンジ負けの構成でDiemは出ざるをえなかったことにある。

とはいえ結果が全てとしたら、LIPへの信頼、勝利伝説はまだまだ続きそうだ。
あれだけ調子のいいDiemが自分のMapだけ落としたらさすがに自信なくすだろう。
もしかして大会配信では目立たない何か(インゲームリーダーとか?)がLIPにはあるのかもしれない。

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Shaxがトレーサー復帰するまで、今季ひとりでVALを引っ張ってきた優秀なヒットスキャンスナイパー。当初チームメイトのKSFと紛らわしかったが、トレーサーメタでKSFは控えに。

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全然注目してなかったので語れること無いが、オフタンク4位はHawk。

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オフタンク5位はGARGOYLE。Gotas時代のデビューでは注目する活躍をみせてたものの、その後メイヘムがまったくパッとせず記憶から薄れたとこに復活。いつか2盾が終わってから真価を問われそう。

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個人的にはあまり怖くなく、ファーストキルに絡んでないイメージなのだが、今季の活躍はめざましくレーティングも高い。bqbと同じく過小評価されがちなDPSかもしれない。



しかし2盾はメインタンクとサポートの活躍があまり見れないのが残念でもあるというランキングでした。Jjonakが主役になれないメタはNYつらいよね。

そしてこの後、CountDown Cup 予選リーグスタート。

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2週間はオリーサがBANされて、ゲンジは強いまま。
となると、ハルトシグマの2盾にするか、フルダイブするかそれぞれどう工夫してくるか楽しみです。


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【AIM考察22】Y軸DPIを倍に設定するメリット

1年ぶりのAIM考察。

わりと多くのゲーミングマウスはソフトウェアでX軸とY軸を別々に設定できる。

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例えばこれはRoccat swarmでのKone Pure Ultraの設定。

FPS(OW)はじめて4年たつがXY別々の設定は良くないと思っていた。

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例えばマウスをこう右上に動かしても

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1:1でなく1:2で上に移動してしまうからだ。
これでは正しいマウスの動きを体に覚えきれないと。


しかし1時間ぐらいボット撃ちするとすぐなれた。というかむしろキャラコンが楽である。真下に撃つロケットジャンプも当然やりやすい。

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自分の真上を2段ジャンプするゲンジや、上空飛ぶファラもすぐ反応しやすい。


考え直してみるとY軸の移動量増やすのはありなんじゃなかろうか?

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そもそも手首という支点はFPSやるうえで横にしか動かせない。

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次の支点となる肘や腕支点も横にしか動かせない。

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縦の動きは上腕や肩の筋肉を使ってやることになる。
これは大雑把で繊細ではない。

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つまみもちなら、マウスと手に隙間ができるので指で縦の動きを少し補完できるだろう。かぶせやつかみでも微調整はあまり動かせない指だろう。しかしよほどのウルトラハイセンシでなければ、リコイルコントロールに使うような微調整にすぎず、縦の動きのメインはやはり腕だ。


つまりマウスと手の関係は横は大きく繊細に動かせて、縦は弱い。



ただそれ自体はFPSとして都合が良い。

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FPSの代表とされるようなCSGOでは、ヘッショラインが同じで横の精度こそが物を言うためOWほど縦の動きが必要とされず、手首や肘で動かすマウスと相性が良い。


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ただOWは事情が違う。8割以上は水平ラインの戦いとはいえ、キャラによってヘッショラインも違うし、入り組んだせまいチョークポイントを高台から急襲という場面はあちこちで見られる。縦の動きへの対応が重要だ。

特に今(パッチ1.49.1)はゲンジが大きなバフを受けてるうえ、竜撃剣は迎撃されないよう直上から剣を抜いて飛び込んでくる。


FORTNITEに至っては、建築があるため通常のFPSではありえない高台の戦闘が起こりがちだ。

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ゲーム終盤、マウスで対抗するにはもっとも難しい直上射撃。


そして今夏UBIからリリース予定のFPS「HyperScape」は高い屋根からダイブしまくるUBIアサシンクリードをApex化してさらに高速にしたバトルロイヤルが出てくる。縦の動きがとんでもなく激しい。

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各ゲームでプロに好まれるマウスに違いがあるのも面白い。

横の動きが重要なCSGOはフィット感抜群なZowie系のマウス。

 

敵も(ヒールする)味方も縦横無尽に飛び回るOWでは安定していながらぶん回しやすいLogicoolのワイヤレス軽量マウス。

 

高台建築のあるFortniteでは当時軽量化マウスの最先端をいって一番軽くぶんまわしやすいFinalmouse。

 

Fortniteの人気の高さを受けてか、ZOWIEも縦の動きを考慮して従来のシリーズより少し手元に引き込みやすいS2シリーズを展開し始めている。

 

こういった縦の動きも重要なゲームにおいて、手首や肘の力をまったく頼れないY軸のDPIを上げるのはありなんじゃないかというのが今回の仮説。2倍ぐらいだとすぐ慣れてPCの普段遣いも問題ない、、どころかワイドモニタを縦に重ねてたのでPCも使いやすくなった。


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もうひとつ言うと「人間という的は縦型」である。
横の的は細く、縦の的が大きいなら、Y軸DPIを上げる第2の理由になるのではないだろうか?


私は最近eDPI 16000というウルトラハイセンシにチャレンジしていたのだが、これを思いついてY軸2倍でいつものゲンジボット撃ちをしてみた所、
X eDPI: 11000
Y eDPI: 22000
で、いつも以上のパフォーマンスが得れた。


思うに16000まで上げてたのは、振り向きで16000が欲しいわけではなく風切りして2段ジャンプで真上を取ってくるゲンジを倒したくて、「Y軸が欲しくて」DPI上げてたわけだ。
(ゲンジに真上取られる時点でそもそも立ち回りやピックが悪く詰んでる、というのは置いといて。)


これはまだ試したばかりなので、Y軸の増加量は調整の余地あると思う。ただここで重要なのは「自分が無意識のうちにY軸の限界でDPIを決めていた」ということ。Y軸を増加したことによって X軸は16000 から 11000に落とせている。(ゲンジ討伐諦めたらもっと落とせる)

OW、FORTNITE、HyperScape を例に上げたが、例えば今大人気でCSGO系列のVALORANTなども無意識のうちにY軸でDPIの限界を決めてるなら、さらにX軸DPIを落とせるのではないだろうか? 低DPIが有利といわれるゲームゆえX軸落とせるなら試す価値あるかも?
僕はOW以外やってないので仮説でしかないが、室内戦で床や天井もぶち抜けるR6Sなんかはどうだろうかとか。


ただ、OWグランドマスター帯の人は縦AIMにもそう不満ないぐらいマウス振り回せてるので、まだAIMがものになってないゴールド以下の人ほど効果高いと思う。グラマスで今更ウィドウのエアフリックショットの感覚違ってくると困るだろうが、ゴールド以下はそもそもそんな芸当できないので。


日本語のAIM記事は4年間いろいろ見てきたがY軸に言及するものは観測範囲になかった。過去のAIM研究ではeスポーツとしてのOWやFORTNITEなどがまだなく、そもそもドライバレスのZOWIEや名機Xtrfy M1では設定しようにもできず、CSGOが中心だったこともあるだろう。CSGO以前はブログで書く人も少なかったがアーカイブが残ってないか。



プロレベルは「縦にもマウスを大きくぶんまわす」というフィジカルを高めた運用や、「そもそも下から不利になる立ち回りを極力避ける。上取られたら負けなので縦のセンシはこだわらない」という考えで充分対応できたと思う。もちろんハイセンシを使いこなすプロもいるだろう。

ただアマチュアやカジュアル勢なんかは、無理に手首と肘に逆らわず、Y軸上げることである程度対応してもいいのではないかと思える。もともとY軸は動かしにくいものだし、初めからY軸増加に慣れておけば、それでプロにはなれないなんてことも無いはず。


ただマウスは選ぶ事になる。
ざっと手持ちマウスのソフトウェア見てみると、先のRoccatはじめ
 

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DreamMachine、、というかこれはFinalmouseにも非公式で使えるDM1 ProS のソフトウェア。こちらはY軸設定OK。(UL2 もこれでいけるが、この先のFinalmouseで使えるかはわからない)

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 G-wolves HATIもY軸設定OK

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RazerのSynapseもY軸OK。マウスはNaga Trintyで確認。


ロジクールもできたような気がしたんだけど、、新しいG HUB(ver 2020.4)には見当たらず、、

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ロジクールゲーミングソフトウェア(ver9.02.65)でもY軸が見当たらず。
(手持ちマウスはG900とG300S)
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LGR - ゲーミングマウス「Logicool G300」レビュー

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 こちらのブログ見るとやっぱり昔はY軸設定できてたようなんで、「ソフトウェア統計的に誰もY軸設定つかってねーからいらねーな」と削除されたんだろうか?


うーん、でもこれ設定できないと個人的にはロジ買いづらくなるかも。
    

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先程のKone Pure Ultraは設定できたんですが、、

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同じRoccatのKAIN 200 AIMO にはないですね、、、
なぜだ、ゲーミングマウスでセンサーも同じOwl-eye 16Kなのに、、
マウスごとにできたりできなかったりも調べづらいし厳しいな。


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エレコムのゲーミングマウス、ARMAも残念ながらY軸見当たらず。

ZOWIE、Xtrfyはそもそもソフトウェアなしと。


「縦の対応がちょっと苦手」
「ローセンシなんだけど机の縦幅の都合上これ以上センシ落とせない」
「縦は充分だけどもうちょっと横のDPI落とせるなら落としたい」

という人はXY軸見直して、慣らしてみてはいかがでしょうか?

レートは複数アカウントあった方が上げやすい説

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ちょっとこのニュース気になって。

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4つのフィラデルフィアアイコンはFunnyastro。
3つのバティストアイコンと、トップのsinatraaはSFSのViol2t。
(VAROLANTへ旅立つsinatraaへのプレゼントだとか。喜ぶのかそれ?)


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10位、12位、13位はヒューストンストリーマーブリギッテ専のVIOLETですね。
昔もDafranとかいろんなプレイヤーが複数アカウントでラダー独占していました。

こういうランキング寡占が起こらないようTop500には携帯のSMS認証が必要になったわけですが、友人や家族の携帯で認証すればいけるのでしょう。


複数アカウントでのラダー登録はたんに目立ちたい、名前を売りたいとかの理由かなと思ってたのですがよくよく考えると、複数アカウントあれば一番レートが低いアカウントをプレイしてレートを1でも記録更新したらまた下のアカウントに切り替え。最高記録に届かなければまた次のアカウント作って4つぐらいアカウント回せると一番調子のいい試合を更新していけそうですね。

特にTOP10は野良メンバー的運要素が強くなるので、セーフティに運を引いていくには複数アカウントが必要なんでしょう。目立ちたいという以前にこれがレートアップ戦略で、どのレート帯でも通用しそうな話だと今更気づきました。