今年は予算縮小でおなじみのキャスター達との別れからはじまり、
コロナで世界各国のホーム回れず、
それぞれのゲーミングハウスからオンライン戦、
オンラインゆえのGamePauseトラブルも多発し、
AsiaとNAに別れ、
コロナで経営難のチームもでてきて、
その影響もあり優勝候補のVANがまさかの解散、
2盾リーパーメイという観戦史上最悪のメタ、
コロナで選手トライアルやリクルートがうまくいかず、
こうなるとNAチームはContendersNAからのみ選ぶのが現実的で、
韓国やサウジアラビアからつなぐFielderやKSAAもいたり、
苦肉の策として出てきたヒーロープールシステムがうまくいってから観戦が面白くなり始め、
たと思ったらMVP選手sinatraaのVALORANT離脱、
まさかのゲンジ超強化で大盛りあがりとなったサマーショウダウン、
日本のta1yo選手がNo1チームのSFS入りしてデビュー戦でメイヘムに快勝、
とんでもねえホッグパッチでのグランドファイナル突入、
ワシントン電撃移籍のDecayがプレイオフで大暴れ、
ついに実現したAsia1位上海 vs NA1位SFSと、怒涛のシーズンでした。
特にグランドファイナルでのソウルは特筆に値します。
というのも、トップチームはみんなこのメタになってて
後ろに飛ぶ相手もいないので、ウィンストンDvaで、ただただ正面から削り合うという、クソつまらないことやってたからです。もともとつまらない2盾を潰そうとBlizzardが理不尽なまでにオリシグナーフをしたのに、オリシグをウィンストンDvaに変えて同じことやってる。これホッグパッチなんですがトップチームはみんなホッグいらないという結論を出してたんですね。
そんな中、プレイオフ下位からホッグで勝ち上がったソウルが上位のつまらないメタをひっくり返しました。
ソウルと試合やスクリムして目が冷めたのでしょうか。3週間あけたファイナル4ではみんなホッグを中心としたチーム構成になりました。
時間空いたのでファイナル4は一つ進んだホッグナーフパッチ来るかと思ったのですが、すると正面から削りあうだけの史上最低のグランドファイナルになる危険があったのでパッチはそのままにしたかもしれません。ソウルはこのメタをいち早く掴んで一番多く経験値積んだところにアドバンテージがありましたね。
1年前にハックが5秒になったりEMP発動硬直時間も増え弱くなったソンブラ。リーグでも弱いのに上位チームが格下チームにソンブラで勝ってしまうため、今シーズン通してずっとメタだった。Asiaプレイオフではソウルもホッグ構成にソンブラを混ぜてたのですが、そこでは上海におよばず。逆にファイナル4では上海LIPのみソンブラをコントロールで使ってました。
しかしリーグ1とも思えたLIPソンブラの活躍にもかかわらず対SFS、対ソウルともにコントロールを譲るはめに。ブサンはLIPアッシュでソウルを圧倒してただけに上海惜しかったですね。LIPのソンブラだけは15mギリギリでEMP決めて、なおかつ火力継続がずばぬけて別格だったんですが。
上海といえばグランドファイナルにトップマーシーのCOMAがいなかったんですよね。昨年SFS GOATSをファラマで破りStage3優勝した立役者の一人。リーグでマーシーのキャラコントップというとパンダのYveltalか、元上海のCOMAなんですが、残念ながら前年度で契約解除。相方のDDINGファラは今年翼を失ってました。
PhilyにもNEPTUNOというバトルマーシーが今年はいなかった。今年は2盾にアッシュ全盛期でわりと出番の多かったマーシーですが、まさか最後もマーシーメタになるとは。まあ少ないロスター枠をマーシー専で1枠使うチームはいないのでしょうがないです。
Profit とともにプレイオフ男となったGestureホッグですが、背後に絶妙なタイミングでナノを与えるCreativeアナの存在がありました。寝かされても不和つけられても引っ張られてもナノで大逆転して決勝進出。しかしSFSの戦術は「Gestureを引っ張らない」「Gestureと対峙しない」でした。なるべく距離を取られダブルスナイパーや不和の的となるGestureは追い込まれてからのナノがすかされてしまい、SFSが一枚上手。驚異へ
の修正対応の速さが王者SFSの強みですね。
ただGestureと対峙しないということは、防衛だとナノホッグのたび1ゲージ取られてしまうので、Hanamuraのアサルトでは付け入るスキとなりました。
プレイオフ前の最終順位を見てみましょう
プレイオフまでAsiaとNA間での戦いはないので、分けたほうがいいですね。
1位はmap差でPhilyですが、SFS戦ではプレイオフ含めて1勝3敗。その1勝もヒーロープールでSTRIKERトレーサーがBANされたときですね。ランクマッチシステムなら1位はSFSでしょう。順位の間に壁がはっきり感じられたシーズンでした。
(選手獲得に投資)
>>>>>越えれない壁
(選手獲得に投資)
(選手獲得に投資)
>>>>>越えれない壁
>>>>>越えれない壁
(選手獲得に投資)
(選手獲得に投資)
>>>>>越えられない壁
(選手獲得に投資)
>>>>>越えれない壁
(Decay未加入時)
昨年の評価や引き続く契約を元に、選手獲得へきっちりお金をかけたチームが上位にいる一方、お金持ちダラスは3年間浮上できなかったり、メイヘムが手のひら返すほどの活躍をみせたり、ヴァリアントがKSPスナ,Shaxトレでガッチリメタにハマったりと、投資は必須だけどそれだけじゃないという意地も見せてくれました。(超えれない壁の異論は認めます)
Asiaです
(選手獲得に投資)
>>>>>越えれない壁
>>>>>越えれない壁
(選手獲得に投資)
(選手獲得に投資)
Asiaは対戦成績に一貫性がなくかなりの混戦模様でした。なにせ下位のパンダが開幕試合、上海に3-0ストレートで勝った事もあるほど。初年度チャンピオンのロンドンはkrilin意外Contendersから安く雇える選手に総入れ替えでそのとおりの結果に。逆にChargeはほぼ前年度のメンバーでしたが評価を上げました。そしてなぜかArchitect、QoQと有力選手を引き抜いたSparkが振るわない結果に。
Moon - Liquipedia Overwatch Wiki
今回新設されたコーチオブ・ザ・イヤーには上海のMoonコーチが選出されてます。初年度Stage4ヴァリアント優勝時のコーチでもありますが、Goatsには対応できず(Kukiルシオがよくなかった)一度リーグを去ってから上海へ合流。
Crusty - Liquipedia Overwatch Wiki
しかしNo.1コーチと言えばSFSのCrustyでしょう。初年度Stage3ボストン時代に無双して名を挙げたコーチなので2人は初年度から頭角をあらわしています。
特にSFSは試合中の修正対応力の速さ。それができるメンバーの対応力。Goats時代も今年もオフメタのバティストを積極的に活用したり、控えにもみんな役割があって選手を使い分けるなど、幾重にも用意した2の手、3の手がSFSの盤石な勝利を支えました。
2年前CrustyがボストンからSTRIKERを引き抜いたあと、長いGoats時代や2盾ダブルスナイパー時代には控えに回す事が多かったのですが、sinatraaやArchitectが抜けてトレーサーメタが来た今季後半。1年半越しに爆発。見事期待に応えグランドファイナルMVPを獲得しました。Crustyに引き抜かれたta1yo選手も晩期大成型であってほしいですね。
いくら優秀な選手を揃えても、特定のヒーローやメタ限定の対策だけでOKとなると長いリーグ戦で移り変わるメタや、敵チームの成長に対応できません。君のメタじゃないから、戦力外だからと選手を遊ばせておくのではなく、来たるべき未来やいざというときの戦術の幅も含めてどこまで準備できるか。OWLは選手のリクルートやチーム運営含めた総合力の勝負だということを見せつけられました。
Crustyコーチも完璧ではないが、これだけの采配、準備、試行錯誤ができるコーチは他にいないでしょう。来年のOWLはどのチームも選手獲得よりまず先に「いかにベストなコーチを見つけ出すか」が問われていくことになると思います。
とはいえ見つけ出すのは困難ですけどね。実力がいまひとつなチームでコーチしてるかもしれない、事務作業に忙殺されてるかもしれない、アシスタントコーチでくすぶってるかもしれない、選手のように配信や解説動画見て腕がわかるというわけでもないですから、Crusty並のコーチなんてどうやって見つけたらいいんだっていう。OWとは別の世界にいるのでしょうか?
これからオフシーズン中に移籍やトレードなど大きく動くかと思われます。d3watchや、各チーム、選手のTwitterを追いながら一喜一憂して、そのドラマを楽しみましょう。