eスポーツを意識した価格高めのゲーミングマウスパッドを提供してるArtisan。
スポンジ内の気泡が均一で微妙なたわみもなく、開封しても臭くない高級スポンジを使い、梱包も丸めておらずピシッと平らなままというこだわりがあります。
インタビューでも、他社マウスパッドの毒舌と、独自のこだわりの高さが見えますね。販売店のことや持ち運びも考えて今度は丸めて売ることも視野に入れてるようです。
マウスパッドは滑りやすさと、止めやすさの相反する性能バランスでいろんな種類がありますが、そのバランスが良く、一番人気はこちら疾風乙。
ARTISAN 疾風乙 SOFT ジャパンバイオレット L HYO-SF-JV-L
- 出版社/メーカー: ARTISAN
- 発売日: 2015/06/10
- メディア: Personal Computers
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僕も最初にこちらを買い、滑りやすさと止めやすさのバランスがとてもよくお気に入りのマウスパッドでした。
しかし、布のマウスパッドは繊維が潰れてしまうのか数ヶ月ほどでヘタるんですよね。滑りが1-2ランク落ちる感じ。中性洗剤で洗うとある程度回復しますが、それでも使い込んだ中央と酷使されてないマウスパッド周辺の差が歴然。PCの普段づかいにはどうということないレベルですが、FPSには繊細なAIMが必要とされるのにマウスの初動やスムーズさに気になるぐらいの引っかかるような影響があります。そうなると数ドット動かしたいだけなのに初動にちょっとした力がいるので繊細なAIMに影響する。
マウスパッド周辺の初期の滑らかさを得るためには、もう一度買いなおさねばならない。安いマウスパッドでもないし、その出費はプロでもないカジュアルゲーマーとしては厳しい。
そこで考えました。
疾風乙は繊維がヘタってこれ以上滑りが悪くなるわけではない。
だったら繊維がヘタって滑りが落ちる前提でもっと滑るマウスパッドを使い込んでいけばいいのでは?
として疾風乙の1-2ランク上の候補にあがるのが、Aritisan 雷電。
ARTISAN 雷電 XSOFT L コーヒーブラウン RD-XS-L
- 出版社/メーカー: ARTISAN
- 発売日: 2015/06/10
- メディア: Personal Computers
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評判ではシルクのような滑らかさとか。これを使い込んで疾風乙レベルまで滑らかさが減っても充分と考えました。
しかし高いマウスパッドを購入して、疾風乙以下までヘタったらどうしようという不安で、よりピーキーな、ガラスビーズコーティングされた最速の布マウスパッド、紫電改を購入。
いやあ、使ってみるとほんとに滑りがピーキーですw
手首でマウスを振るとピッタリ止まりません。手首の早い振りの反動がそのまま反映されて止まらずブレます。サイドボタン押す圧力ですらブレる。これは厳しい。滑りすぎるのも問題でした。やはり雷電買うべきだったか?
パワーサポート エアーパッドプロIII(マットブラック) 特大 PAG-91
- 出版社/メーカー: パワーサポート
- 発売日: 2007/03/16
- メディア: Personal Computers
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滑りぐあいはFPSやる前に使ってた↑この人気マウスパッドにほぼ近いです。
マウスを指で弾いたらエアーホッケーのように端っこまで滑る感じ。
(パワーサポートの滑るマウスソール装着時)
どちらもシリコンサーフェスを張り合わせてるようにみえます。
ただパワーサポートの方が表面ザラザラしてて、スポンジじゃなく硬めのシリコン。紫電改は一応布系スポンジということで、表面サラサラしてて、力を加えるとちゃんとスポンジが凹みます。(XSOFTは厚さ4mm)
個人的にはザラついてる方がマウスを動かしてる感じがするので、サラサラしてたのはちょっと買う前のイメージと違ったのですが、手に優しいのは紫電改ですし、そもそもパワーサポートは特大サイズでも20cmx25cmのオフィス向けで、マウスをローセンシでぶん回すFPSには使いづらいです。
さてここから紫電改をおすすめする理由。
1.サラサラしてるので意外と手にダメージはない!
紫電改で意外だったのが、社長のインタビューでも公式のグラフでも「手のスレ(ダメージ)」が一番大きく、マウスソールが削れると書かれて、ガラスビーズコーティングだから、そうとうザラザラしてるのかと思ったのですが、まったくそんなことはなくサラサラしてて、マウスソールが減ってる感じもありません。むしろ疾風乙の方が抵抗あるぶん(ダメージというほどのものはないが)スレる感じです。
僕が買ったニンジャブラックはバージョンが違うのでしょうか?
レビュー的に昔のオレンジ色の紫電改がザラついてたのかな?
インタビューに紫電改サーフェス作る機械壊れて新調してテイストを調整するのが大変だったというのが影響してるのでしょうか?
とりあえずこの紫電改はサラサラしてるので手が擦れてダメージになることはありません。ただ極小ガラスビーズでしょうか、1ヶ月ほどしばらくは粉が吹くような感じがありました。
2.サラサラしているので、手首が触れてても上下に動かしやすい!
これは疾風乙に比べてということでもありますが、これまで使ってたどのマウスパッドよりも手がひっかかりずらくスラしやすいです。
3.グリップテープで好みの滑走度に調整できる!
さて、紫電改。せっかく買ったものの僕には使いこなせません。
パワーサポートの滑るマウスソール付けてたのも滑りすぎて逆効果でした。
パワーサポート ほぼ全てのマウス対応マウスソール 丸形0.95mm厚 16個入り AS-49
- 出版社/メーカー: パワーサポート
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そこでグリップテープなどをマウスサイドギリギリに貼ります。
こうするとマウスを押し込んだときだけコントロール向けパッドのように抵抗が強くなり、軽く動かしたいときは圧力かけないという使い方が可能。
貼る面積や0.1mm単位の飛び出し具合で常時滑り具合を自由に調整できます。
そう、滑らないマウスパッドを滑るように調整することはできませんが、滑りすぎるマウスパッドを滑らないように調整することは可能なんです!
実はArtisanから「止めを強化するソール」が販売されてます。滑りすぎるマウスパッドを開発してるメーカーだからこその発想ですね。上記のグリップテープはお金をかけない方法ですが、微調整するならこのソールの枚数の方が確実かも。
ARTISAN マウスソウル 零 四式 0.5mm厚 (円型) ZERO-4-05
- 出版社/メーカー: ARTISAN
- 発売日: 2015/10/23
- メディア: Personal Computers
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ARTISAN マウスソウル 零 三式 0.5mm厚(ドーナツ型) ZERO-3-05
- 出版社/メーカー: ARTISAN
- 発売日: 2015/10/23
- メディア: Personal Computers
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4.使い込んでヘタっても充分滑るから、マウスパッドを買い替えないでいい!
紫電改は布マウスパッド特有の「表面の繊維がヘタる」ということはないですが、表面のガラスビーズ効果がなくなってやはり滑りが1ランク落ちます。ですが元々ピーキーなマウスパッドなので1ランク落ちても充分。「カグスベール」やパワーサポートなんかの滑るソールにしてるとヘタった中央も新品に近い周辺とほぼ変わらない感触で使い続けれます。
5.布系なのにヘタらないから、メンテナンスで洗わなくていい!
シリコンサーフェスぽいので、手垢とか汗とか染み込みません。プラスチック系と同じように扱えますね。メンテはウェットティッシュで拭くだけで充分かと。
6.プラスチック系マウスパッド以上に滑るのに、布系マウスパッドのスポンジの止めや反動やリストレスト効果のメリットが受けられる。
これもピーキーな紫電改ならでは。
プラスチック系で同じように滑るマウスパッドでは、スポンジによる止めや反動の恩恵はありません。
厚めのスポンジがちょっとしたリストレストのように働いて、これだけ滑るマウスパッドなのに手首に優しいかと思います。
これまでのマウスパッドの欠点であった
・布はヘタる消耗品
・布はプラスチックほど滑らない
・プラスチックは布のような止めや反動がない
・自分に一番最適な滑りを見つけるまで違うマウスパッドを買い続けないといけない
といういろんな点を克服した、ずっと使っていける最強のコストパフォーマンスマウスパッドではないでしょうか?
一番滑る、ヘタらない布マウスパッドで、自分の好みの滑走度に落として調整していく。これができる唯一かもしれない紫電改は、初心者でも上級者でもおすすめできるマウスパッドです。
追記:端をロック縫製して、XLサイズにも対応した NINJA FXバージョンの紫電改が出たようです。