beansgunのOverwatchメモ

シルバーレートがオーバーウォッチにおけるAIMを考察するブログ

【AIM考察10】なぜOWLに、ウルトラハイセンシのDvaやアナと、ウルトラローセンシのDvaやアナがプロとして同時に存在するのか?

Overwatch Pro Settings and Setups – An always updated list on the Settings and Setups used by Professional OW Players - on-winning.com


例えば、GeguriのDvaはEDPI(DPIxゲーム内センシ) 15000で敵を捉えるスピードがものすごく早く、マトリクスでサポートする対応も早い。対してFuryのDvaはEDPI 2700とローセンシだが、こちらも的確でAIMトラッキングダメージが高い。RyujehonはEDPI 1700のウルトラローセンシアナだが、NYXLのArkは EDPI 10000のウルトラハイセンシアナ。トレーサーやウィドウ使いでも、ローセンシの3600と、ハイセンシの7500まで同じキャラなのに幅広い。

プロが使う専門キャラなんだから、センシはどっちかベストな答えに到達してもよさそうなのに、これだけ極端にセンシ幅があっても、チームはともかく個人技ではなぜか互角に戦えてたりする。

結論を言えば、センシ以外にさまざまなパラメーターが、かけ合わさって実際のパフォーマンスとなるからと言える。そのAIM設定をひとつづつ見ていこう。

マウスを動かす支点を決める

1.腕支点(肘支点)

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OverWatchプロの多くはちょっと肘が机からはみ出して、腕を支点にマウスを払ってる。腕支点の払いで大雑把に敵を中央に補足し、手首AIMのハイブリッドで同時に詳細なAIMを可能とする。マウスパッドを机の角まで敷いて、腕を上下にも動かしやすいようにする。フリックだけで捉えれる距離なら手首だけで充分。

絵がヘタなんでここらへんの記事参考にしてみるといいかも。

プロゲーマーのスタイルを探る!DetonatioNの選手達にデバイスの配置や持ち方を見せてもらいました | ゲームPCバンク



2.手首支点

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あるいは、手首を机の角の支点にしてAIMする。あちこちに敵がブリンクするOverWatch向きではないかもしれないがこちらも多い。手首AIMだからハイセンシとは限らない。ローセンシで振り向くときはマウスを2回降るか、大きく動かしたりする。上を向く分にはマウスパッド充分空いてるし、高台から下を狙いたければマウスを置き直して引き戻すなどそれぞれに工夫がある。手首が基準というだけで使い方次第ではこれもハイブリッド支点。EDPI 15000のGeguri みたいに本当にウルトラセンシだったら手首だけでいける。

3.ベタ置き肩支点

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Ryujehonがやってる、ウルトラローセンシ設定。
肘支点は机、さらに詳細なAIMは手首、大きく立体的に動かす必要があるときは肩支点で腕ごと動かすというトリプル支点。でかいマウスパッドと机と、特別な慣れがいる。

4.肘浮き肩支点

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ローセンシ向け。肘を浮かしマウスを大きく動かすだけで全て調整。ずっと手首を付けなければ抵抗はほぼ無くなる。あるいは手首支点とのハイブリッドでAIMの詳細調整ができる。僕は机が低いのでこれ。

しかし、テコ支点がないためマウスを持ち上げる動作に遅れが発生する。手首をつけながら動かすと摩擦が大きいので手首でも滑るマウスパッドが必要。

5.チェア肘置き支点

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椅子の肘置きに肘を置くスタイルもあるらしい。ただそこで肘固定してしまうと上下の対応どうすんの? というデメリットしか思いつかない。これやってる人は多分手首AIMだけで対応してると思われるけど、やっぱりデメリットしか無い。何か肘が滑るような工夫があればいけるか?

いろいろ上げたが、OverWatchでは1番が鉄板だろう。
2番でもよくて、センシによってはどっちにしてもハイブリッド支点なのだから、自分のやりやすい方がよい。

マウスの持ち方を決める


1.つまみ持ち

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(何だこの絵)

手のひらはマウスに触れず、指先だけでマウスを触るのでより正確なAIMが期待できる。手首からマウスが少し離れる分、手首支点で動かせる範囲が大きい。
ただ指先だけでマウスを持ち上げてぶん回すのは疲れる。その必要性が薄いハイセンシ向き? もちろんローセンシでもOK。

2.かぶせ持ち

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べったりマウスに手のひらから指まで合わせる。
ピッタリ手とくっついてるから、つまみ持ちより手首支点にマウスが近くなり可動範囲は狭まり、握りや持ち上げるのを安定させる。どちらかといえばローセンシ向き? もちろんハイセンシでもOK。

3.つかみ持ち

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指は立て、手のひらはマウス後部を覆う。
持ち方もメリットも、つまみと、かぶせの中間といった感じ。

4.手首浮かせ持ち
これは勝手な造語。
かぶせ持ちで、ちょっとだけマウスの先へ深く持ち、手首をマウスパッドに付けないように手の重みを全部マウスに乗せてしまう持ち方。

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こんな感じか。
大きめのマウスでしかできない。
手首を支点にできず詳細なAIMができないという極端なデメリットと、手首がスレないので大きく動かしてもひっかからないメリットと、ローセンシでマウスをぶん回す時敵を捉えやすい。

敵を中央に捉えた瞬間、重みをかけてマウス抵抗を増やしやすく、その重さで詳細なAIMをするという方法が取れる。オススメはしない。

これら以外にも派生でいろんなオリジナルの持ち方はあるかと思う。

マウスの重さを考える

重いほうが抵抗あって安定する。

しかし、抵抗の分慣性の法則で初動に力がいる。
マウスをぶん回すと重さの慣性で上手く止まらない。
デメリットのほうが大きいので、マウスは軽いほうがオススメ。
抵抗を増やしたければ、マウスソールやマウスパッドを変えよう。

とはいえ、重さの慣性がつくほど振り回すのはローセンシ設定の話なので、ハイセンシなら重いマウスもありかも。

マウスの大きさを考える

大きいほうがより安定する。
小さい方がつまみ持ちや、手首支点でより細かな可動範囲が広がる。
自分の持ち方にしっくり来るほうが大前提だが、大きい小さいも一長一短。

また、このマウス僕は両方持ってるが、G903は110g、MX1600は106gで MX1600の方が4g軽いのに、MX1600の方が2回り小さいので実際に重く感じる。ローセンシで振り回すと慣性で扱いづらくなる。G903はでかいので軽く感じるし慣性で止まらないということもない。重さを感じるのは実際の重量に加えて大きさにもよる。

マウスパッド、マウスソールの抵抗値を決める

プラ系のように固くて滑りやすいほどローセンシでも素早くAIM出来る。
布系でスポンジが効いて止まりやすいほどハイセンシでも詳細なAIMが出来る。

もちろん逆にしたら
滑りやすいハイセンシの組み合わせは使えなくアウト。
止まりやすいローセンシの組み合わせも使えなくアウト。

ソールも滑るためのソールや、

ARTISAN マウスソウル 零 四式 0.5mm厚 (円型) ZERO-4-05

ARTISAN マウスソウル 零 四式 0.5mm厚 (円型) ZERO-4-05

 

あえて止めるためのソールなども売っている。 

マウス(とゲーム内)のセンシを決める

 

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上がローセンシ、下がハイセンシでマウスの移動距離と敵を捉える範囲を表したもの。

・ローセンシの方がマウスで捉えられる解像度が大きい。
・ゆえにトラッキングAIMがより正確になる。
・センシが半分であれば的は倍の大きさ。
・特に遠距離のヘッドショットで有利。

・ハイセンシは振り向きや、クリアリングが有利。
・画面端の敵にも反応が早い。
・近距離の敵ほど素早くブリンクするので見失わず捉えやすい。
・近距離で戦うトレーサー、ゲンジ、ウィンストンなどのキャラコントロールがしやすくなる。
・フリック速度も有利で、ウィドウのフリック対決など互いの反応速度が同じで(当たる前提なら)ハイセンシの方が勝つ。

・マウスを持ち上げる回数も減り、その一瞬のデッドゾーンが少ないことは有利。
・手首疲れにくいのもハイセンシの方。

実際OWLで1.2を争うウィドウ使いPINEなどはフリック速度で0.01秒でも勝つため、ウィドウをEDPI 7500のハイセンシで操っている。 なので一概にどっちが有利とは言えない。

ハイセンシでも、手首支点、つまみ持ち、マウスパッドとマウスソールの抵抗値高め、その運用に適したマウスの大きさを考慮すれば、ハイセンシのまま正確なAIMは可能になり、

ローセンシでも、肘支点(あるいはRyujehongのように肩支点)、抵抗値低め、でかいマウスパッド、軽くて、振り回すのに手に馴染むマウスは前提で、詳細な可動範囲を広げる小さいマウス、振り回す頻度で持ち方を調整すれば、ローセンシの正確なAIMのまま、素早い振り向きが可能になる。

結局AIM設定はセンシだけで決まらないというのは、マウスの支点、マウスの持ち方、マウスの力のかけ方、マウスソールの抵抗値、マウスパッドの抵抗値、マウスパッドが布かプラスチックか、マウスの大きさ、重さなど、全てに相反するパラメーターが存在していて、すべての設定をかけ合わせて本人にベストな設定が出来上がる。だからプロのセンシだけ見ても極端な差になることがある。

理想はGeguriのように超絶早い振り向きとクリアリングで真っ先に敵を捉え、捉えた敵をDafranのように完璧なトラッキングで追い続け、ウィドウマクリーならPINEのようにフリックで一瞬でも早く抜くAIMができると完璧。

・マウスの支点
・マウスの持ち方
・マウスの力のかけ方
・マウスソールの抵抗値
・マウスパッドの抵抗値
・マウスパッドの種類
・マウスの大きさ、重さ
・マウスセンシ

をひとつひとつ考えて掛け合わせていく。
プロを参考にしてセンシを先に決めるのではなく、安易に変えられるのがセンシだから、センシこそ最後に調整するパラメーターにしたほうがいい。

プロのセンシだけ参考にしても自分の環境のベストなセンシは出てこないので、これら全てのパラメーターをかけ合わせ、どれだけ自分の理想に近づけるか、あるいは素早い振り向きか、細かなトラッキングか、フリックのどれか犠牲にして別のどれかを高めるか、というのを改めて考え直すのも面白いんじゃないでしょうか。

次の記事で実際に自分の操作体系を見直してみました。