beansgunのOverwatchメモ

ブロンズプレイヤーがAIM研究やオーバーウォッチリーグを楽しむブログ

【AIM考察19】鉛筆と同じ感じでマウスを扱う

これまでのAIM考察は自分の感覚でなんとなくトレーサーが良くなったとか、なんとなくウィドウが良くなったとか、正面の敵を捉えるのがよくなったとか、振り向きやキャラコンが良くなったので敵をコンマ2秒早く捉えるから結果的にAIMが楽になったとか、感覚的だったり、部分的な改善だった。

それらはときに相互副作用をおこし、トレーサーのトラッキングがよくなったらウィドウのフリックが悪くなったり、振り向きがよくなったら正面のトラッキングが悪くなったり、キャラクターコントロールがよくなったらフリックが悪くなったりといろいろ試行錯誤してるわりには全体のレベルが上がらない。

そこで、これまでの各種試行錯誤を「鉛筆を動かす感覚に近づいたか?」で判断しなおすと、部分最適ではなく、トラック、フリック、振り向き、キャラコン全てにおいて矛盾なくバランスを保つことが分かった。

あくまで個人的一例「俺のマウスの動かし方」にすぎないが、現状の具体例をまとめる。

鉛筆に近いのは「つまみもち」

指の可動範囲で動かす「つまみもち」が、お箸や鉛筆に近くなる。
osuや競技エイミングで高得点とるのも「つまみもち」に近くなるはず。
つまみもちならストッピングも考える必要ない。
「つまみもち」最強。

、、ともいかない理由がFPSにはあって、「つまみもち」は指の範囲内だけ正確という弱点がある。マッチ中一度も後ろや横を振り向かないでいいなら最強だ。しかしosuなら正面から動かないでいいが、正面だけ見るFPSは存在しない。指の範囲内だけで360度対応しようというのはウルトラハイセンシすぎて本末転倒。そういったFunnyAstroのようなプレイヤーがいないわけでもないが。

鉛筆の持ち方は正確な文字を書くのに適しているが、マウスパッドに大きな文字を書く場合、基本的に肘ごと動かして筆で大きく払った方がいい。

なのでアンケートでつまみは1割のユーザーにとどまる。

「つまみもち」でぶんまわすローセンシの組み合わせもあるが、それはそれで「つかみ」や「かぶせ」のデメリットを持ち込むので、より高度な慣れと技術を要するだろう。

じゃ、どうすんのって話。

マウスを鉛筆のように持ちたい

といっても形状が全然違うので普通の鉛筆の持ち方ではなく、2本の指で挟むだけにする。

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「親指」と「中指」の2本でつかんで動かす。(人差し指は浮いてる)
これでもちゃんと正確に字が描ける。
このペンをマウスに置き換える。
(タブレットペン使えと言われても、ボタン足りないし、ちょっと浮いててもポインタ動くし、いろいろ不都合あるのでツッコミ禁止)

マウスを動かすのに必要な指は2つのみ

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例えば親指と薬指ではさみ、指の可動範囲で動かす。
手首で横の対応、指の関節で上下にもある程度対応できる。
「つまみもち」や「つかみもち」としてここまではOK。

マウスに圧力をかけるとトラッキングAIMが狂う

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ここに「かぶせもち」や「つかみもち」でマウスの背中に圧力かければ、ストッピングができて、力を抜けば振り向きは軽く、精密なトラッキングAIMのときマウスの抵抗を重くして調整できるのでOW向きかもしれない。。。と、これまで考察してきた。

しかし鉛筆の筆圧が高ければ高いほど綺麗な字がかけるわけではない。雑な圧力は正確なトラッキングAIMを狂わす。正確な力の入り抜きをマスターするなら圧力コントロールはプラスになるかもしれないが、要はストッピングさえ解決できれば圧力コントロールは必要ない技術である。

さて、ストッピングをどうしようか?
いやむしろ、

なぜつまみで動かすときはストッピングがいらなくて、手首や肘で動かすときにストッピングが必要なのか?

と考えた方がいい。
指の範囲内で動かす「つまみもち」のときはストッピングは要らないはずだ。
osuで正確にトラッキングするときも「つまみもち」で強い力は必要ない。

「指で動かす範囲が狭いのだから当たり前」というのはその通りなんだけど、もう一つの理由は、手首や肘というテコの支点を使うと勢いがつきすぎるため、マウスパッドにストッピングや摩擦抵抗がもとめられるというのがある。

だから力を入れて早く振り向こうとするほどテコの作用が働き、より力を入れて止めなければいけないのでマウスコントロールが難しくなる。

noppoさんというと日本のCSGOレジェンド。
この持ち方じゃなくてもいいので試しに、手首と肘を浮かしたまま「力を抜いて」素早く動かしてマウスを止めてみてほしい。

支点を使ったマウスの動かし方が車のロケットスタートと急ブレーキで狙ったところに止めるイメージなら、これはおもちゃのミニカーをあるべきところに置くイメージだ。
おもちゃをさっと置くのに力を入れる必要なく、きちんと止まるはずである。滑りすぎるマウスパッドでもちゃんと止まる。つまみもちの指の感覚を、手でやるようなものだ。

しかし、手首や肘という支点には「水平コントロールの安定性」というFPSでとても大きなメリットを得られる。指だけのウルトラハイセンシより、手首や肘支点でミドルセンシ、ローセンシで横に安定して動かせるほうがより対応できるのである。

このメリットの為、手首を使いながら、つまみのように止める方向を探る。

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かぶせやつかみでは「小指」や「手首」がちょうどいい摩擦になるかと思う。
やはり上から変に圧力かけない方が止めやすい。
手でマウスを動かすのではなく、マウスをあるべきところに置くために手がついていく感じ。

ただしこの持ち方の問題は、フルバースト、メイン攻撃の左クリックに圧力がかかってしまうこと。

左クリックの圧力をどう解決するか?

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せっかく左右のソフトな「横の力だけ」で、鉛筆のように自由に動かしたくてもメイン射撃の左クリックが押しっぱなしの圧力になることが多く、ここでも圧力コントロールが必要になってくる。鉛筆は挟んで滑らせるだけでよく、左クリックに余計な圧力は要らない。osuだってマウスで左ドラッグでプレイする人より、ドラッグボタンもキーボードでやる人が多い。

親指と中指でマウスを挟む

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そこで、親指と薬指ではなく「親指」と「中指」でつまむ。
こうするとさらに鉛筆に近い挟み方になる。
マウスの方が全然太いがイメージ的には最初のこれだ。

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この持ち方は右クリックがフルバースト、メイン射撃で、左クリックがサブ攻撃と左右逆になる。押しっぱなしと持ち上げの両方を兼ねていて、「持つ」か「押す」か「持ち上げながら押す」かは親指で支える力と、中指の力がサイドかクリックこみの斜めかで違ってくる。

これなら左クリックがサブ攻撃となり押しっぱなしにする必要はなくなり、右クリックはマウスの「移動」と「支え」を兼ねてるため、どうしても試合中、力が入ってマウスがぶれてしまうときも副作用は小さくなる。

左右入れ替えるのは非常識だが、別にキーボードのQWERTY配列が人間工学から来たわけではないので、もしお箸の国の人がマウスを発明してたら右クリックがメインクリックになったかもしれない。

毎度僕の手元にカメラがなくて申し訳ないが、こちらのR6Sのプレイヤーの持ち方にかなり近い。僕も人差し指が浮いている。

2点違いがあるとすれば、手首の範囲外は49cmのXLマウスパッド使ってすらしてるので頻繁に持ち上げなおさないことと、中指だけでマウスの「クリック」「挟み」「持ち上げ」を両立してるところだろうか。

マウスはフチのないものを

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中指でマウス移動とクリックを同時に満たすため、↑こういうクリックに淵のあるマウスでなく、

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↑端まで全てボタンのマウスが望ましい。
Razerのマウスなんかだと中指で「真横に」押してもクリック出来てより都合がいい。 
一応フチがあってもできたりするマウスもある。

鉛筆に近づけるコツ

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親指中指2本の変形つかみもち。
で、人差し指が浮いてて、その他4本と手首はつまみもちの指のようにソフトに、トラッキングやストッピングに関わる。

コツは「最大限つまみの指のようにソフトに動かす」。

もうひとつの「手が主でマウスが従ではなく、マウスが主で手が従としてついていく」というのは
「手首支点を軽く滑らせて腕をソフトに動かせるようにする」
「手首基準支点でマウスを払うというより、"マウスとマウスパッドがぴったりくっついてるのが基準支点"で、そこに手の関節がついてくる」といった表現で伝わるだろうか?
noppoさんが手首を浮かせてるのも「マウスが支点で手首がついてくる」感覚ではないだろうか?

鉛筆もちにも「つかみ」「つまみ」「かぶせ」がある

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鉛筆もちの「つかみ」
どちらかというと人差し指はホイールにおいてるかな?
赤く塗ってるのはマウスパッドとの接地面のつもりだったが、ソフトにつかむ、軽く滑らせるので、接地面は手首だけでもいいしその手首もあまり圧はかけない。

●メリット
親指と人差し指がぴったりサイド直線に張り付いてるので、2本の指がまっすぐ指し示す方向がそのまま照準となる。サイドの軽い力だけで動かせる。マウスの背にほぼ触れないため試合中つい力んでもトラッキングを狂わす余計な上からの圧力がかからない。


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鉛筆もちの「つまみ」
1cmほど浅く持つと指を曲げれる空間が生まれるので、「上下だけ」つまみもちのようにマウスを指関節で動かすことができる。指が曲げれるのでさらに鉛筆に近くなる。

●メリット
つかみに比べて指の可動範囲でさらに繊細なコントロールが可能。

●デメリット
マウスセンサーと手首の支点が1cm距離が離れるため、手首コントロールではセンシが上がったように繊細さ落とす。センシを下げて手首に合わせた場合、指の対応範囲が狭まり、センシ下げた分さらに腕を大きく振らないといけなくなる。

相互副作用が発生するため、どこを犠牲にしてどの可動範囲を最大限有効活用するかゲームやキャラに合わせていく必要がある。

このバランスを取って指、手首、腕の連動が難しいからこそ「つまみもち」は10%にとどまるのだろう。ただその連動さえ慣れてしまえば、鉛筆というコンセプトに一番近い持ち方なのでこちらも追及していきたい。

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鉛筆もちの「かぶせ」
逆に1cmさらに深く持つとマウスの背に触れてしまいほぼ「かぶせもち」になる。

●メリット
つかみに比べて、マウスセンサーと手首の支点が近づきマウスを振る径が小さくなるので、腕の振りはそのままに、手首の範囲だけセンシ落としたようなAIMの安定性を得る。

●デメリット
試合中無意識に力んでしまったとき、マウスの背に圧力がかかりトラッキングやストッピングの邪魔になる。

センサーをリアよりにするというのは手首だけで追える範囲が狭くなるということにもなる。腕の振りむきやマウスパッドの限界で、センシそのままに手首の範囲を広げたいならセンサーはフロント寄りにした方が良い。

力むというデメリットは、慣れ次第で克服できるかも。リアセンサーかフロントセンサーかというのは「AIMの繊細さ」と「手首にどこまで任せるか」のトレードオフ。鉛筆というコンセプトからは遠くなる。

鉛筆もちとしては
「つまみ」>「つかみ」>「かぶせ」だろうか?
いや、ソフトに扱う事を守って、横移動を手首にあまり頼らなければ、それぞれの持ち方に可能性があるかもしれない。

薬指をマウスの支えや持ち上げに使うかどうかは、センシやマウスの形状、マウスパッドの大きさにもよるだろう。僕だとG903は図の通りで、Naga Trinityだと横幅広いためR6Sの方のように薬指もマウスの挟みと支えと持ち上げになる。

もしかしてこのやり方だと、ストッピングやトラッキングの為に「布マウスパッド」を使う必要もなく、もっとすべる「プラスチック系マウスパッド」でもいいかもしれない。手首の擦れを考えるとやっぱ布がいいかもしれないし、個人的には布で一番滑る「FX シデンカイ」がオススメだけど。

「マウスを鉛筆に近づける」まとめ

●マウスの圧力コントロールは難しいので、マウスの背中の圧力や、左クリックの圧力も避けて、サイドの指の力だけでマウスを動かす。

●親指と中指ではさみ鉛筆でポイントを指すように動かす。

●中指で扱う右クリックをメイン射撃、フルバースト、押しっぱなしに入れ替える。

●車を急加速、急停止するのではなく、おもちゃをあるべき場所にサッと置く感覚。手首ごとつまみもちの指のようにソフトに。

●筆のようにマウスを払うのではなく、鉛筆のようにマウスを軽く滑らせる

●手でマウスを動かすのではなく、狙ったマウスパッドの置くべき位置に手の各種関節を合わせていく。

●この持ち方でストッピングやトラッキングは充分なので、止まるマウスパッドではなく、滑るマウスパッドや、より軽いマウスを使い、鉛筆に近づける。


あとがき

「鉛筆を使う感覚に近づける」という指標で、これまでの考察が整理され不要な圧力をかけるという副作用が排除できた。あくまで「ぼくのかんがえたさいきょーの持ち方」ではあるけど、トラック、フリック、振り向き、キャラコンなどどれもが矛盾なく過去一番いい感じになりました。

僕の副作用は、布マウスパッドの性能を最大限活かすために圧力をかけるのが正しいとFPS初めてから2年半ずっと思い込んでたこと。圧力や切り替えし反発のためのスポンジであり、布だと思ってた。もちろん鉛筆というスタイルにこだわらなければそれも正しいはず。

あと言葉では説明しずらいですが、手でマウスを動かすという視点ではなく、マウスパッドの狙った位置に置くために手の関節がついてくるというところでしょうか。

マウスの動かし方、フォームは奥が深く、CarpeやJjonakが、ウルトラローセンシでぶんまわしてるコツはいまだ分からず、FunnyAstroやGeguriがウルトラハイセンシでコントロールしてるコツもいまだ分かりません。今回の考察の中にヒントがあるような気もしますが、まだまだAIMの追求は続きそうです。

記録用動画

youtu.be

今回のつかみもちで一番よかったやつ。

動画公開しても説得力は欠けるんですよね。
結局「シルバーレートのAIM考察」なんで。
クイックやアーケードでプラチナ以上のDPSプレイヤーとあたると毎回ボコボコにされます。プラチナからみたら、まあシルバーはこんなもんだろうと見えるかもしれない。

ただ今回の反省として、OWの動画残しとかないと次のAIM考察で何が良くなったか? 振り向きもキャラコンに副作用なく向上したか? という考察の判断があやふやになるため、ちゃんと現状の比較動画残して次につなげたいと思います。