サウンドの一番下の項目。ステレオヘッドフォン使用時に音が立体的に聞こえる機能です。OverWatch側で処理してヘッドフォンに最適化するので、ヘッドフォンハードウェア側に7.1chなどの機能がある場合それをオフにしないと機能が被って正しい位置の音が聞こえなくなります。
Dolby AtmosやDTS:Xにおいては,固定配置のスピーカーからサウンドを出力するものではなく,再生する音像の位置や音量を指定するサウンドシステムとなっている。こうした仕組みはとくに「オブジェクトベースオーディオ」(※ 3Dポジショナルサウンドとも)と呼ばれており,PCの世界では,「Overwatch」や「Star Wars: Battlefront」といったタイトルが,Dolby Atmosに対応済みだ。
ややこしいですが、Dolby Atmos や DTS:Xはスピーカーを上下に10個も15個も並べるような本格的なサラウンドシステムとして対応していて、「ヘッドフォン用Dolby Atmos」はそれをヘッドフォン用にソフトウェア処理した仕組み。Overwatchは後者なのでステレオヘッドフォンであれば問題ありません。DTS:Xは対応ヘッドフォンが多くあるので、ハードウェア処理前提なのでしょうか?
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ついでに言えば、PSVRにも同じような「独自のオブジェクトベースサウンド処理」が入ってるようです。
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ただこの処理はPS4ではなく処理負担軽減のためかPSVRのボックス側でやってるようで、いつものTV側ではなくわざわざここにヘッドフォンをつなげるややこしい接続になってるのは、右向いたらその方向の音、上向いたらその方向の音がちゃんと聞こえるように立体的な音の処理をしているからなんですね。
さらに脱線するとこちらのソニー純正のPS7.1ヘッドフォンの7.1部分はPSVRなどの新しい環境ではもはや必要ないということ。これからソフトウェア側で処理してくれる流れであれば、シンプルでよりよいヘッドフォンを追求したほうがいいのかもしれませんね。
とはいえ、7.1chはあって困る機能でもないですし、まだ7.1chしか対応してない映画等観るのにはいいかもしれません。それに音の聞こえ方には好みがあるので、DolbyAtomsより7.1chの方が好きな人もいると思えば選択肢が広がるのは悪くないでしょう。