Yam-Cさんがまた嘆いる。
言いたかないけど、OWをやってるはずなのに、みんなあんまりOWをやる気ないよね。
「OWをやろう!」って思ってやってることが、後ろで撃ってたり御札を投げるっていうんだったら、もう何も言えねえ。うーん…。まあOWってそういうもんか。
程度問題とはいえダイヤ帯含む話らしい。
このセリフどこかで聞き覚えあると思ったらOW発売して2年半後、2019年のジェフ(初代OWディレクター)
昨日のFranの配信でもジェフは、プラチナやゴールドがDvaやウィンストンをピックしても彼らはダイブのセオリーどおりプレーしていないとも話していました。
ダイブにしろGOATSにしろコンセプトに沿ってプレーできないなら、プレイヤーにメタを強制しても意味がないというジェフの言い分はひとつの真理かもしれません。
ダイヤ未満はGoats構成をピックしてるのにGoatsをプレイしてない。ダイブも同じ。
いろんなゲームやってきたけどやっぱりOWが一番負けてる時なんで負けたかすぐにわからん👻
— AmeKen (@ameken3d) 2024年2月20日
元日本代表Ameken選手がOWCSオープン予選に参加したときのツイート。
Ameken選手が言うなら間違いない。主観視点で体力多い10人が同時にぶつかりあい、ゲーム展開早いOWはとても学習が難しいゲームだ。
Yam-Cさんの記事通りストライクがまともに入らないピッチャー相手ならフォアボール狙いでバットを振らないのも正解になる。相手のミスで勝ち。それは果たして野球だろうか。
このヒントはFinnが教えてくれる。
同じGoatsやダイブやOWをやってるのに、チャンピオンFinnと俺達ボリューム層の学習差は何か?
「ゲームはプレイ時間ではなく考え方。考え方がダメならずっとダメ。」
「よい考え方は上手い敵にやられたとき、それをコピーすれば良い。」「ただ動きや立ち回りをコピーするのではなく、何を狙ってどういう思考でその立ち回りに至ったかまで読み取る。敵の思考までコピーするのが本物のコピー。(本物の学習)」
まさにダイヤ未満が構成真似るだけじゃGoatsできない理由。
俺達がOWしてない理由。
ダイヤまでOWをプレイしてないとすれば、OWは上位2.5%からスタート。
でも考えようにようってそれでいいんじゃないかと。
ボリューム層はカジュアルにわちゃわちゃ楽しんで、上位2.5%でガチ競技プレイをする。そこまではフィジカルでも上に上がれるし、きっちりOWの座学をこなしても上がれる。そういう棲み分けが大ヒットゲームを相互に支えてると思う。
実は結構Yam-Cさんの影響が少しづつ浸透してるんじゃないかと思うのは、おばにゅー(まとめサイト オーバーウォッチにゅーす速報)のコメント欄。Yam-Cさんの記事読んだであろう意見や視点がちらほら見られるようになったこと。
OWの解説記事というのはOW1の時代ごく少なく、それでも個人的に質が高いと思ってたのはwospさんのブログ。僕はリーグの解説記事こそ書くが、OWそのものをうまく解説し上達につながるような記事はなかった。下手だし。
OW1末期あたり(2020)はセミプロや、上手い配信者達のコーチング動画が少しづつ増え始めたぐらいで、他全ての情報はD3watchやOWリーグそのもののメタや動画が教科書だった。
しかし上位2.5%の教科書は必ずしも一般化するのは難しい。プロアナこそVCで連携バッチリだからクソ後ろにいたりするし、ダイヤ以下はOWしてないなら仮にコーチングした生徒がちゃんとダイブしても他4人がダイブコンセプトを理解してないと成立しない。
そこに登場したYam-Cさんや、ばちこさんの完全解説動画。
また各種コーチング配信に、有料コーチング指導などOW1では考えられない盛り上がりと分析、解説がたくさん増えてきた。これらが2016年、8年前にあれば日本のOWボリューム層のレベルは数段高かったはずだが、OW2がブレイクしたのは今年2024年!!
こういった指導、解説が全体に浸透していくのに3年はかかる。
日本のOWはこれからだよ!
前置きはここまで。ここから本題。
ウメハラの格ゲーコーチング。
「荒らしてるときは勝てるけど、丁寧にやればやるほど負けます。なんだかなー」
というコーチング依頼に答えるウメ。
衝撃的な答え
耳が痛ええええええええ!
大事なことなのでもういちど
「リスクしかないんだ勝負事って」
これ麻雀や格ゲーの話。でもOW97.25%の人にぶっ刺さる話!
1v1の格ゲーでも相手のミス待ちで強くなれるわけない。
チャレンジよりもミスを減らしたい日本人的メンタリティ。
そうだよ! だからイキリモイラしてもいいし、イキリルシオしても、アナで体当たり阻害瓶入れてもいいんだよ。97.25%の下手くそにセオリーはいらない! 自分で選択肢広げる経験積んで勝ちに行け!
さらに麻雀師匠に教えられて電流が走った話
「ウメ、本気で点棒増やすことだけに集中してみ。お前はもう勝てるよ。」
この言葉で電流が走り勝率が上がったそう。
「格ゲーで言うと本当に体力を減らすことだけに集中してみ」
OWだと
「本気で敵をキルするための行動に集中してみ」
になるだろうか。
そう、これらはYam-Cさん数々の記事にある「後ろでゴニョってないで全員キルにつながる行動をしろ! キルにつながる味方から先にカバーしろ!」につながる。
Twitterにも書いたNicoさんの時限爆弾理論
(時間指定してるけど 8:20秒頃)
味方がトロールする前に、自分がトロールする!
味方が雑魚死する前に、自分がピークして死ぬ!
なぜそんなハイリスクプレイがチャンピオン達成キャリーにつながるのか!?
OIOIOはたぶん歴戦のリーガーYveltal。Viol2tだって試合でよく雑魚死するがチームは世界3位でヒールダメージ共に1位かつULT爆速ルシオ。リーガーでハルト専のLhCloudyも配信じゃ結構雑魚死してるがなぜかゲームは勝ちトップランカー。
雑魚死してるように見えるのは仕掛けるリスクを取りにいってるから。
つまり味方は常に雑魚死する時限爆弾を抱えてる。
味方の時限爆弾が爆発する前に自分からキルなりエリア取るなり仕掛ける!
味方が先に死んだら負け。
自分が先に死んでも負け。
自分が真っ先にキルに絡めたら勝ち。
戦闘中ずっとデッドラインギリギリ攻めて生き残れたら、たくさん敵釣れて味方有利になって勝ち。
人数差を蘇生で返した後にアナ銭ジャンクのフォーカスを貰い敵タンクの回復を止めキルを生みだす
— ふはいくん (@sinsen_chan) 2024年7月27日
これめちゃくちゃマーシーキャリーです pic.twitter.com/MfJu9fzOyI
自らデッドラインギリギリ攻めるなら、自分で攻撃する暇ないマーシーさえこのゲームはキャリー可能。
低レートほどねずみ花火ぐらい早く爆発する。
あなたがミスしないよう後ろでゴニョってたらねずみ花火が爆発して負け。
この場合ねずみ花火が爆発するまでに仕掛けれなかった事そのものがミスとなる。
味方にねずみ花火を引いたとき、自分が誰よりも先に仕掛ける限り最速のねずみ花火とは合わせることができ、負けるはずの戦いに勝つチャンスが生まれる。
丁寧にミスしないよう動いてたら、毎日開催されるねずび花火大会でチャンスは絶対掴めない。
OW1の時代って「自分がいかに死なずにミスしないかの勝負」とコーチングされる事が多かった。「逆に敵6人の誰かが立ち回り甘えるのを、相手がミスするのを待て」とも。
これは2体目のタンクにDvaやザリアがいたり、あるいはシグマでダブルシールドだったりカバーが厚すぎて、展開もゲームスピードも遅いという事情もあっただろう。
しかしOW2ではもう古い。
「自分が真っ先にキルするか死ぬか DEAD OR ALIVE!」
OW2はこれでいい。
味方が雑魚死するの遠くで眺めてティルトするぐらいなら、そいつを餌に使うぐらい自分から同じタイミングでチャンス掴みに行く。
もちろん死なないのは大事。
でも、もう一番ではない。
敵のミス待ちを後ろでゴニョっても何も成長しない。
リスクをものにする経験値、長期的な勝率、味方が爆発するまでの時間、それらを考慮すると自分が先にリスク取るのが一番大事。
そして「座学による丁寧な過学習」いわゆる「定石」「一般論」「プロの立ち回りと真似」これらはYam-C、ウメハラ、Nicoからしても「常識こそ害悪だ、丁寧にやるな! ミスしないってのは何もしてねえんだよ! 荒らせ! 仕掛けろ! キル取るために動け! 何やってもいい!!」となる。
以上。
Nicoさんとウメハラの動画はとても大事な話なので100回見よう。
シーズン最初とミッドパッチ、スクリム、大会前に必ず見よう。
以下蛇足。
これってランクマの話に思えるけど、結構日本の競技シーンにも言える事かもしれない。というのもやはり日本競技シーンの教科書、コピー先がKRトップチームだから。
CRやファルコンズをコピーしたとき、思考までコピーできるだろうか?
競技シーンこそミスのない丁寧なプレイになってないだろうか?
これはセオリーか? 練習どおりか? 丁寧か? 安全か? 余計なことは考えない
今! この瞬間! 毎回毎回臨機応変に判断してやったら、お前はもう勝てるよ。
5人それぞれが、今、この瞬間、臨機応変に判断して、キルのために仕掛ける!
それは強い相手のいることなので決してスクリムの練習どおりにはならない。その試合、その場面、その一瞬の判断という毎回全部臨機応変の積み重ね。
「憧れるのをやめましょう」という、大谷の有名な言葉がある。
相手の名前にビビって本来の実力1割も出せないまま終わるのはもったいない。
相手に飲まれないよう、実力を出し切って試合をし、噛みついて経験値になればそれもよし。
大谷はこれを「今日一日」と試合前の喝として使ったが、もう少し拡大解釈してはどうだろうか。
「KRのトップチームに憧れるのをやめましょう」というのをスクリムに適用すると、そもそもKRトップのメタ構成を信じて練習しない。という結論すらありうる。EWCでファルコンズを破り、去年は最強KR ATLを倒し、2023ワールドカップ準優勝した中国Spark、OnceAgainはKRを教科書とはしてない。 同じくハルトでATLやぶったロンドン、2023ワールドカップ優勝のサウジ、ZETAから2Map奪ったDAFもKRメタとは違う道を歩んだ。(当時はクリア君でDva)
ただどうしてもジュノのようなパッチ上強すぎる「メタ」は存在するため、結論メタコピーはロンドンにも中国にも有りえる話。そのときは思考までコピーしたうえで一つ上の攻略を見つけないといけない。KR GoatsをコピーしたつもりがソンブラGoatsという亜種で崩されるとどうにもならないなんてことにはしたくない。
憧れを辞めるのは試合当日ではなく日常の今。基本正面でダメージディールするだけのLIPや、裏とってはカメラ外でわりとやらかすProperがほんとに最強なのか疑ってかかるぐらいでちょうどいい。敵のダメなとこも批判しながらチェック。
もっかい貼ろう。
今! この瞬間! 毎回毎回臨機応変に判断してやったら、お前はもう勝てるよ。
スクリムとは違う相手と試合。同じ相手でも前とは違う。
「今、この瞬間、毎回毎回、全部臨機応変に自分が仕掛ける!」を5人ともできるかどうか。エリアも取る、ヘイトも受け持つ、カバーもする、拠点も踏む、死なないギリギリのデッドラインを攻め続けて釣る、最後にキルも取る。その瞬間瞬間、臨機応変に「3つの仕事を同時にやる」。
1つの仕事だけでは消極的で「何もしてない」
2つの仕事を継続できたら「勝率上がる」
3つの仕事同時にするorキルできたら「キャリー」
マーシーならヒールしつつ、たくさんヘイト貰って、「蘇生」まで通し、生き残り、なんならチャカ抜いてキル。人数不利のオーバータイムで3つ以上の仕事全部こなしてキャリーというのはどのレート帯の人も経験あるだろう。世界を勝ち取ったウメハラから学ぶとすれば、そういう臨機応変な対応をオーバータイム以外でもどれだけできるかにヒントがあるかもしれない。
無茶しか言わない無茶ラティ
評価軸を「どれだけ自分がミスしたか?」ではなく「どこまで同時に仕事をこなせてるか? こなそうとしたか? キル狙えたか?」という視点。結果ミスでもやろうとトライした先に成長がある。
FPSにおいて「人をなめくさったクソガキ精神」ってのは強気なパフォーマンス発揮する真理かもな。女性から男性に対しても着飾らず中指立てるヤンキーであるほど強い…
— beansgun (@_BeansGun) 2024年11月15日
FPSにおいて「人をなめくさったクソガキ精神」ってのは強気なパフォーマンス発揮する真理かもな。女性から男性に対しても着飾らず中指立てるヤンキーであるほど強い
つまり「心にKSGを」という大人な対応から「心にjunbinとHeesangを」とクソガキ精神をインストールすることによって君はまたひとつ強くなれる
蛇足ついで。FPSはネットワーク通信上ピークアドバンテージがあり、強気の飛び出しこそ流れを掴みやすい。王者は王者だからこそ最初から下位チームなめくさってより強気により有利に戦える。
いつの日か日本チームが教科書となりKR倒すの信じてるぜ。