beansgunのOverwatchメモ

ブロンズプレイヤーがAIM研究やオーバーウォッチリーグを楽しむブログ

チームの成長とはVCの成長! VARRELのVC進化がガチで凄い!!

こちらインソムニアでValorantコーチしてるあめんぼさん。
VCはボイスチャットの略。ゲーム中のチームコミュニケーション。

1年前にバズったツイート

うーんwww

Nicoさんも反応してるし

 

あめんぼさんもちゃんとフォローも入れてるんですけど

でも絶対他のFPSプロはみんな思ってますよね。
OWのコールは幼稚園児が騒いでるみたいだと。

Counter Strike2、Varorant、RainbowSixSiege、Call of DutyBattleFieldなど、ほとんどのタイトルはヘッショ一発で敵を殺せるのでフォーカスコールし続けることはありません。勝負は一瞬で決まるから騒然としたコールは必要ない。

体力が多いメジャー競技FPSとなるとOWかAPEXぐらいで、それでもAPEXは3人チーム。OWは5人でHPが700や800にアーマーもシールドもついてるタンクがいて、サポートの回復量がとんでもないからこそ全員ブリリブリブリが必要になる。6vs6でじっくりやってた時代も長く、そのときのコールを引き継いでる事もあります。

VARRELのVCを見ていきましょう

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2023年ちょうど1年前のContenders。相手はクラーケンEスポーツ。中身はDAFのメンバーで今のBleedですね。1ラウンドぐらいみたらいいかと。

VCの比率でいうと
KSG 3
Nico 2.5
Qki 1
Qloud 1
MINT 1

よく配信してくれるNicoさんやKSGさん意外の声は判別しづらいこともありますが、リーダーのNicoさんとタンクのKSGさんがVCでチーム引っ張っていくのがVARRELの印象でした。

言うほどみんなブリリブリブリとフォーカスコールはしつこくせず、必要な情報や報告を考えてる印象。

特にKSGさんの報告は素晴らしいです。味方のVCにちゃんと返事する「●●了解!」「●●ナイス!」という「i copy確認」は情報としては意味ないように見えて、チームのVCをつなぎ、VCが少ないときや、状況良くないときの勢いをつなぐ意味で重要な役割を果たしてます。否定語を使わず「ナイストライ」や、ミスに対しても「ナイス●●」と返すのが嫌味にならないのは人柄でしょうか。

ポジティブなコールを返し、チームの潤滑油として勢い落とさないKSGさんはOWと言わず普通の仕事にも一人いるとリーダーやディレクターがクソ助かるレベルにLOVEです。


次に今年のOWCS Stage1。 5ヶ月前のVARRELです

www.youtube.com

Stage1になるとNicoさんが意図的にVCの量を抑えてます。
比率でいうと

KSG 2,5
Nico 1.5
Qki 1
Qloud 1
MINT 1

VC減らした分ちょっと勢いなくなった感ありますが、無駄な報告や情報も減って、他3人の情報が聞きやすく並列化してきたとも言えます。


そして見てほしいのが今回のStage2!
初戦なんでまだLazuriに負ける前のVARREL!
1年前の動画と比べてください!

www.youtube.com

5人とも報告の量、質、予測、提案、勢い、全て100点です!
1年前どころかStage1の5ヶ月前ともまるで別チーム!!
全員すきあらばナイスコールとか、トレーサーにフォーカス受けてるとき「トレ on me!」で「短縮」してるのもいいですね!


比率でいうと
KSG 2.5
Nico 2
Qki 2
Qloud 2
MINT 2

(声正確に聞き分けれないので実際はどうか置いといて)

情報量は膨大ですが、交通渋滞を起こす一歩手前、ギリちゃんと全部聞き取れる。
これ凄いのは、KSGさんの「i copy 報告」すら挟む余地がないほど全員がチームを動かそうという意識でVCしてること。

例えば少人数戦を逆転しようとしたとき、ワールドカップ最強韓国戦で粘ったNicoさんの救命コールに答えるKSGラマシールドカバーが熱かったですが、この2人がどっちも生き残ってないときは個人技任せな印象でした。

Stage2のVARRELなら誰が落ちてもチームを動かす意識が高い5人がいます。多分みんなPainコーチから「声出さないやつはここで殺す」と銃を頭に突きつけられながらOWプレイしてて、Mihawkさんは見せしめで殺されてると思うんですよね。ほんとに別チームかと思うぐらいみんな覇気がある。

昔はNicoさんが落ちてリスポーンから帰って来る間に「●●がロー」とか「うぃなぼー、勝てるよ」とかチームの勢いを鼓舞するVCなどもあったんですが、今はもうNicoさんが声かけ続けなくても残ったメンバーで生きた情報と勢いが飛び交ってる。それも凄い。


VARRELのVCが日本OWチームの教科書になっていいかも。
VCのレベルが上がるとチームのレベルがあがる。
ここまで来たら他のFPSにバカにされないどころか、このハイスピードゲームでこれだけ情報量処理してるのに軽く驚くと思う。


なんでOWのVCが今日まで進化しなかったのかというと、見本となるKRやNAのトップチームや優勝チームのフォーカスコールがクソうるさかったから。彼らはそもそもフィジカルで敵を轢き殺し、事前のセットアップをたくさん練習してるのでVCの半分は勢いや元気づけでしかなかった。韓国や優勝チームのやってることが必ずしも正しいと思わないほうがいいという例のひとつでした。


note.com

あめんぼさんのnoteも必見
OWのVCは長らく下の状態というか、VC改善は注目されてないのか、情報共有がないのか、あまり洗練されてない印象でした。


VARRELのVCを100点といいましたが、まだ150点や200点を目指せると思うんですよ。
もっと無駄な情報を省ける
ここもっと感じのよい言い回しに変えれる
(ゲーム中に否定語を使わない)

もっと予測や提案の比率を高められる
1秒が大事なのでここの報告を略せないか(トレ on me!)
まだそこそこ渋滞起こってるかもしれない
でも、そのうえで勢いは落とさない
(VC絞って勢い減るのは無し。そもそも声出さないとVC育てようがないので、まずは声出すのを増やし、フィードバックして減らすの繰り返しが重要)

VC面でのさらなる成長はVARRELや日本チームをさらに強くする要因になる。
VARRELの参考動画も、ここのVCこうしたらもっとよくなるんじゃね? って目線で見たほうがいいですね。


VARREL意外のチームは韓国メンバー混合なので、このVCの質と量は目指せないかというとそんなことはなく、無駄に日本語喋れるから必要ない情報や否定語や意味ない報告にあふれるわけで、逆に英語しゃべれないから本当に質の高い報告をチームで英語覚えて育てていく事が可能です。渋滞はまず発生しないところから交通量増やしていける。

正解がVARRELひとつということはなく、アプローチや方向性はいろいろあってどれもVCの質を高めて強くなることはできるでしょう。VC方面からフィードバックを高めてチームとして強くなるのをこれから来年の日本チームにかけて期待したいです。