https://www.twitch.tv/videos/386252131
このスコアである。
ここまでの16試合で一番ひどい。
例えJjonakとNenneがいても個人のスキル差がここまで開いてる相手ではない。
Goatsはシャター、サージ、自爆しか相手を倒せるウルトないし確実に仕留めるには重ねないといけないしで、ウルトのスノーボールは回らない。そのためアサルトは防衛しきれずに3週するし、去年と違って実力差がハッキリ付きにくく、ほとんどの試合は4-0ウォッチを回避して3-2の試合も多かった。勝利予想はなんども覆され混沌としていた。
ライブは個人視点で見てて何が起こったかよくわからなかったので、改めてメイン配信を見直したい。いったい何が起こったのか?
ネパールのビレッジ。73:99。最初の3DPSがハマりここまではヒューストンが押している。Mekoは体力削られながらなんとか拠点踏まなければいけない。ヒューストンはフル体力、NYが押し込まれているがMANOが単独でバックラインを荒らしながらレイジ発動。
バックラインの報告を受けMumaが下がる。Dantehがバリアを使って一瞬前に出る。RawkusがManoに追われてるがブリギッテかルシオいたらまず死ぬことはないだろう。光彩もあがりそうだ。Nenneはマクリーからザリアに変えたばかりでサージの心配もない。Jjonakは瀕死。Manoが正面いなくて盾もヒビ入ってないのでここは正面を押せる場面。
Dantehが瀕死で下がるも、盾裏だと味方は安心したのか回復入る前にバックラインからNenneに焼かれてしまう。ここで一度取り返される。
残り7秒。ウルトは4:4。LIBEROが2階待機。
ヒューストンはラリーとサウンドバリアで拠点へ突撃。その前に自爆を投げられMumaがしんがりで対処。そこに上空からLIBEROがバッシュを決めてMumaが落ちて人数差でNYが1ポイントとる。。。
レイジはさっき使われてるので、この自爆でMumaが危険なスキルはバッシュ、チャージ、ブープ。するとしんがりにもう一人、JakeブリギッテかDantehザリアもついておく必要がある。自爆なのでここでMuma見るのはDantehだろう。なんなら拠点は光彩のRawkus単独で踏んでもいい。
なるほど、最初の2つの場面から推測するにヒューストンはGoatsにおける細かな連携や約束事がほぼ体系化されていない。ウィドウがクラッチプレイすればよかった去年とは違い、Goatsはより将棋のような6つのコマの連携が重要になってくる。将棋の初段と、プロ棋士が対局してるようなものか。
特に連携の未熟さを表してるのは誰が何をやるのかわからないローテーションだ。それぞれのコマがGoatsにおける無数の定石を覚えなくてはいけないときに、こんなローテーションをして深みが出るわけがない。
これはヒューストン程ひどくないとはいえ、ローテーションを繰り返すアトランタ、サンフランシスコ、ヴァリアント、ダラスにも言える。覚えることが多すぎるので固定メンバーで練度を高めた方が良い結果につながりやすいだろう。ローテーションが多いということはそれだけ「私たちはGoatsの定石を少ししか知りませんよ」と白状してるようなものである。
After seeing owl teams play goats I can say that Top EU teams could beat most teams. They dont fully understand the matchups and keep wasting abilities that they could be punished for. So far best owl goats was played by @NYXL just because their ulti usage was good.
— Milkyman (@Milkyman_ow) February 15, 2019
「 GoatsメタならEUトップチームはほとんどのOWLチームに勝てる。彼らはスキルを無駄に使ってるのすら理解していない。」
そう、(NY)Nenneと(バンクーバー)SeoMinsooの動きが正解だとするなら、Dantehのように盾の前にいってエネルギーダメージを受けるのすらアウトということになる。今回はNenneのバックアタックだったが、体力200で盾裏戻ったところでハルトとブリの攻撃は通るのだからスピブで押し流されても生き残れない。
ブリギッテの実装はパッチ1.21去年の3月。OWLでブリギッテの解禁はStage4から。去年のOWL終わり際でContendersに登場したが、まだ浸透はしていない。
https://www.twitch.tv/videos/290388610
去年のグランドファイナルで、ロンドンがキングスロウの一部でGoatsを使用する限定的な使い方にとどまる程度。
その間OWLはオフシーズン。しかしContendersチームはずっと現役で大会を続けていた。その間約5ヵ月。そりゃメタが変わって5ヵ月現役で定石を煮詰めて大会を戦ってたチームと、オフシーズンだったチームでは経験値が違う。ContenderKR S2を制覇した元Runnawayことバンクーバーは8月の優勝まではGoatsメタを研究し実践してきた稀有なチームといえる。
この後の2018WCからはまさにGoatsメタ一色なのでGoatsそのものは経験者多いが、それよりも9月以降さらに現役を続けて定石をたくさん煮詰めたContendersチームが強い可能性はある。
OWリーガーのプレイヤースキルが高くてそのうちどんどん吸収するとはいえ、 この意味でStage1でGoatsを先行するNY、バンクーバー、そして現役Contendersプレイヤーから作られた新チームは有利に働くだろう。旧チーム、というよりGoatsを積み重ねていない旧メンバーがしばらく厳しいかもしれない。
、、というのが、ネパールの最初のシーンを見ての推測。
では、次の記事でウルト回しなどをもう少し細かく見ていこう。