竹田:これはインタビューで言うべき事なのかわからないですけど、Overwatchはファンの人たちから「元CYCLOPSの選手達を獲って欲しい」という要望をたくさんいただいています。例えば同等の実力を持つ2チームのどちらかを獲らなくてはならないという決断が必要な場合は、こういったファンから愛されている方を選ぶと思うので、そういう要素も大事だと思います。
個人的に見ている範囲だと、元CYCLOPSのta1yo選手、野良連合のWokka選手、CS:GOチームのAbsolute、Ignisなどは魅力的ですね。もちろん、すでに所属している選手を引き抜くとかそういうことはしません。
現在、MVPはチーム運営費に年間約3億円かけています。
Overwatch Leagueを目指すということも公言したので、今は投資を募っています。Overwatch Leagueは参入に35億円ほど、さらにチームの運営費用もかかってきます
Overwatch Leagueは本当に面白い話だと思っていて、現実に35億円近いお金を入れて参加するのが2019年シーズンは世界で20チームにもなります。でも、そこに日本人はいないわけで、僕としてはそこに日本人がいてほしい。MVPはアジアの中だと一番近いポジションに間違いなくいるので、目指してやっていこうよということですね。
35億円はとてつもない金額ですけど、調達するあてはあるのでしょうか?
竹田:全然調達にまでには至っていません。このインタビューを見て興味を持っていただける投資家の方、企業様がいたら説明させていただきたいのでぜひよろしくお願いします。
いやあ、大会参加ハードルや金銭面からしても相次ぐ日本OWトップチームの解散は毎年の事でしたが、ここにきてとても力強い発言です。35億のスポンサー出現はまだ難しいかもしれませんが、先月解散した日本一のCAGはT2(Tire2)リーグ Contenders Pcificで準優勝。あわや優勝というところまで追い詰めた強豪チーム。日本人でも韓国チームと戦えるということを証明してくれました。
ほんとOWLに日本人が誰かいくだけでユーザー層の底上げになるので来期リーグでも、1年後でも期待したいですね。これからメンバーを集めてOpenDivisionから殴り込むのでしょうが、どんなメンバーが集まるのか期待してフォローしました。
ちょっと話が前後しますが、CAGのOW部門は解散してしまいました。
Contenders S3準優勝で今回も期待していましたがこれでPacificは日本チームが出ない事に。
別に僕らが解散した所で消える程度のシーンではないと思ってますし、これからもOWは良いゲームになっていくと思います。ただ、将来Overwatchでプロゲーマーとしてフルタイムで活動したいと考えているプレイヤーが居れば、海外チームでの活動を想定しながらプレイヤーを続けることを推奨します。
— CAG / XQQ (@IAMXQ) November 19, 2018
T2シーンではマーケット環境が厳しい、、、お金にならない。初年度から言われていた言葉は、世界を目指す実力差も大きすぎた事もあったのですが、CAGメンバーの実力でかなり世界に近づき、それをオーナー企業のBitCashが支えてきたにも関わらず2年で実らなかった感ありました。
eスポーツコネクトはまさに渦中の企業である。7月に、2018年3月期(第2期)において1億3400万円の最終損益を計上したことが報じられ、ちょっとした注目が集まった。同社は格闘ゲームや『Overwatch』を始め、多くのタイトルで国内トップクラスの実力を誇るCYCLOPS athlete gaming(CAG)を有し、対戦会などを開催できる施設としてOsaka esports basement.を運営している。
そう、1億円以上の赤字なんですよね。
選手に給料払ってコーチやマネージャー雇って、ゲーミングハウスを維持して、大会へ遠征して、、、
eスポーツもクラブ運営なので、OWのT2シーンは厳しくOWLまで行かないとなかなかお金にならないのが現状。選手が引き抜かれたら選手と同じ年収ぐらい入るとかあるようですが今回はそうもいかず難しいところです。むしろ2年間OWチームは赤字のままよく応援してくれたというべきでしょう。
韓国程のeスポーツ先進国でもT2シーンはマネタイズ厳しいのですが、OWL選手の半分が韓国人とかなり多く、その目に見える夢が原動力となってるかもしれません。
T2シーンでもトップ選手が暮らしていけるほどのマネタイズできればいいのですが、可能性があるとしたらTwitchのチアーやサブスクライブなど、個人配信が盛り上がるほどTwitchとOWが人気になることぐらいしか思いつきません。
それでも参入する MVP JPのクラブ運営に期待したいと思います。