プロの大会見ではマクリーよりソルジャーの採用が多いですね。
トレソル構成は見ても、トレマク構成はあまりみない。
この間のWorldCupではTamouやAKTMが使って活躍していましたが、それでも基本はソルジャー構成をしていて通用しなくなってからマクリーに変えた感じでした。
今のソルジャーは1発のダメージが20から19に減って、マクリーのデッドアイは0.8秒発動から、0.2秒発動になってもまだダイブ構成ではソルジャー有利ということなんでしょうか。
でも僕が思うにはこの2人は得意なレンジが違うだけで、20m以内の戦いではマクリー有利。20m以上の見通しのいい戦いはソルジャー有利。とすれば、コントロールやアサルト、または角の当たりあいが多いペイロードでも結構マクリー使えるはずで、ソルジャー並の評価があってもいいと思うんですよね。
Taimouレベルで当てられれば、、ということでもなく命中率が低ければソルジャーでも結果でないわけで、低レートのソルジャーとマクリーを比較しても20m内の殲滅力はマクリーが上かと。
20mというのはマクリーの距離減衰開始距離です。ソルジャーは31mからなので遠くからポークしてるファラの牽制や、見通しのいい高台からのポークはソルジャーが有利でしょう。
というのを踏まえてあえてマクリーが強い理由を考えてみます。
1.マクリーは16m以内のHP250勢を確殺できる。
マクリーは6mのコンバットロールと、10mのフラッシュバンがあります。ファニング(270ダメージ)まで組み合わせると16mまでの250勢は確殺できます。リコイルコントロールや立ち回りの甘い僕ら低レートでは16m確殺とはいかなくても50%ぐらいの確率で殺せるならやはり有用です。
2.瞬間的に追いかけてキルできる
また6mのコンバットロールはミニブリンクみたいなものなので、直線距離だけでなく、角から敵の射線があれば割り込んでキルしたり追いかける事ができます。ソルジャーのスプリントよりも圧倒的に速いので、ミリの敵を瞬間的に追いかけてキルできるのもでかいです。
ウィンストンのジャンプと、Dvaのブーストでどちらが瞬間的に追いかけてキルしやすいかの違いにも似てますね。
3.メイン武器の火力はマクリーの方が上
DPSはソルジャー19x8.77の175に対してマクリーは70x2で140です。
しかしこれをヘッドショットにするとマクリーは1発当てて140。
ソルジャーはヘッドショットだとタップ撃ちしなければいけないので3発当てて114。
さらにアーマー相手のヘッドショットはマクリーが1発130で、ソルジャーは3発で84です。
そのうえ敵は動いてるので1発フリックであてるマクリーより、トラッキングで3発当て続けるソルジャーの方が難しい。
ソルジャーのファイアレートはフルオートで8.77ですが、タップ撃ちだと6ぐらいに落ちるでしょう。ソルジャーのファイアレートが6だった場合DPSも114。つまりメイン武器の火力上限がマクリーよりもでないことになります。
4.盾割スピードもそこまで差がでない
盾割りに関してはヘッドショット関係ないので、DPSのいいソルジャーが有利です。
ソルジャー単体だとハルトの盾割るのに14.5秒。マクリーは20.28秒。
ですが、ファニングで割れば15.86秒なので、盾割性能にそこまで差はありません。ただしマクリーは20m以内の理論値です。
5.デッドアイなら20m先の敵もキルできる
ここまで20m内のマクリーが強いという話でしたが、デッドアイが距離減衰関係ないのでUlt持ちの状態なら20m以上でも大きな仕事が出来ます。タクティカルバイザーは距離減衰あるのでそこも有利な点ですね。
6.今のデッドアイは昔のナノデッドアイより強い
Ver1.11からデッドアイの発動は0.8秒から0.2秒になってます。
デッドアイが秒間250ダメージなので、ナノつけると375ダメージ。昔は0.8秒起動+0.6秒(1.4秒)発射で225ダメージでした。
今は、ナノ無しで 0.2秒起動+0.8秒(1秒)発射で200ダメージ。1.4秒だと300ダメージなので、HP250以下に対しては標準で昔のナノデッドアイ以上の威力があります。
7.ソルジャーはAIMうまくなるほどバイザー使わない方が火力出る
バイザーは全弾ボディショットで当たるというだけで、ファイアレートも弾の威力も増えません。それどころかヘッドショット判定が消えるのでむしろAIMがすごく上手い人がタップ撃ちするより、火力が減ることになります。
マクリーのデッドアイは遠距離減衰を無視した長距離弾人しても使えて、最大溜め1人1000ダメージで、3人越しだと2000の盾割って1人殺せたりするのでAIM極めた後でもウルトとしての価値が落ちません。
8.マクリーは敵のヒーラーに仕事させないワンピックキャラ
ソルジャーのフルオートは敵を削り殺すイメージですが、その間に当然敵の2ヒーラーがヒールするすきがあります。マクリーはヘッドショット狙ったり、フラッシュバンからのファニングだったりで、敵にヒールをする暇を与えずにキルできるのが強み。現状2ヒーラー前提の状況で2ヒーラーとも仕事させないキャラは強いです。
この理屈はマクリー以上に今の判定が広すぎる1.13ドゥームフィストにより当てはまりますね。
マクリーが強い理由をこれだけあげて、それでもなぜマクリーがピックされないかも考えてみましょう。
-1.マトリクスに包まれると逃げや反撃の決め手となるフラッシュバンが使えない。
HP200のマクリーが4秒間なにもさせてもらえないのはダイブされたら死を意味します。飛び込まれてもフラッシュバンさえ当てられれば、距離を取るにも反撃する一手にもなるのですが、それさえ消されてしまうのではどうしようもない。
ダイブされたときの駆け引きとして味方のDvaがマトリクスでマクリーを守るという手もありますが、敵ウィンストンのジャンプダメージと電撃にゲンジの風切りは守れないのでやはり1秒ちょっとで殺されてしまいます。ソルジャーならスプリントでHPギリギリで逃げて立て直せるところです。
-2.ゼニ、アナのメインヒーラーとソルジャーが一緒に高台こもると距離感の相性がいい。
ゼニもアナも距離減衰なしで攻撃やヒールできるので、31mのソルジャーと一緒に芋るにはとても相性いいんですよね。ソルジャー自体がヒールを置けるというのも、ヒーラーを守ったり回復したりするのにいい。アナの瓶はアナ自身の回復ではなく攻撃に使いたいですしね。
マクリーで芋るのは、20mの距離減衰とフラッシュバンが飛び込まれた時の自衛にしか使えないので、積極的にキルしにいくという活用にはならないかと。
とはいえマクリーでヒーラーを守るのはフランカーのトレゲンを仕留めやすいという意味で悪くない組み合わせです。
ダイブメタのDvaウィンストンゲンジに飛び込まれるのが最大の欠点なら、、
もし欠点がわかってるなら立ち回りで対策できそうですよね。
例えば敵に風切りがない、トレソル構成だったらこちらもDvaマトリクスある間は即死することはないでしょう。敵のマトリクス電撃もマーシーで回復するならトドメをさせません。敵のマトリクスさえ耐えたらこっちのターンになります。
まあそれ以上に、1.15でDvaのマトリクスがナーフされることで、間接的にマクリーが強くなれるかもしれません。また、この理屈が多少なりともあってるとしたら、ダイブの息が合わない野良のランクマッチでは充分強いし、大会などのチームでもウィンストンDvaに同時に飛び込まれないYoz選手のような立ちわまりであれば、今でも実はソルジャーより強いのではないかと考えます。